Windows、Mac OS、主要アプリなどに対応
ちょっと気が重いOSへのパッチ適用を簡単に、3つのツールを紹介する
効果的なパッチ適用、管理体制を実現するには、各種エンドポイントセキュリティツールの中から適切なツールを選定する必要がある。本稿では、パッチ管理プロセスにお勧めのツールを紹介する。
ソフトウェアへのパッチ適用を効果的に実施することは、社内のクライアントPCのセキュリティを確保する上で欠かせない。だが、パッチ管理プロセスは複雑で多くのリソースが必要になる作業だ。そのため、管理作業の簡略化を図るために多くの企業がサードパーティーの製品を利用している。
パッチ管理システムでは、OSとアプリケーションのパッチを特定/インストール/検証することができる。パッチ管理システムを使用すると、継続的に行うメンテナンス作業の効率化を図りながら、社内リソースを解放できる。だが、パッチ管理製品は多岐にわたるため、組織に最適なパッチ管理製品を選ぶのは簡単な作業ではない。
本稿では、お勧めのパッチ管理ツールを3つ紹介し、これらのツールがどのようにIT部門の役に立つかを説明したい。
Altiris Patch Management Solution
「Altiris Patch Management Solution」は、米Symantecの「Altiris Client Management Suite」のコンポーネントだ。単体に購入することも製品スイートの一部として購入することもできる。Altiris Patch Management Solutionを使用すると、米Microsoftの「Windows」、米Appleの「OS X」、Linuxシステムのパッチを一元管理できる。物理マシンと仮想マシンの両方に対応する。また、150個以上のMicrosoftやサードパーティー製アプリのパッチを管理することが可能だ。
Altiris Patch Management Solutionには詳細な分析機能が用意されている。この機能を使用すると、IT担当者はパッチ管理プロセスをモデル化したり、リスク全体を特定したり、主なパフォーマンスメトリックを収集したりできる。そのため、動向を分析したり、パフォーマンスメトリックに照らし合わせて進捗を追跡することができる。また、中央ダッシュボードから組み込みのリポートにアクセスすることも可能だ。Altiris Patch Management Solutionは大企業向けに設計されたツールである。ゼロデイパッチやパッチ変更管理などのワークフローを自動化するテンプレートが用意されている。
Altiris Patch Management Solutionは、資産の検出、複数パッチの導入、脆弱性スキャンなどの機能もサポートしている。だが、他の製品にはあってこの製品には搭載されていない機能もある。例えば、パッチの削除、パッチのオフライン管理、会社の方針への強制準拠などの機能はない。
ユーザーからは、アプリケーションのバージョン番号の誤読、パッチ適用対象のアプリが実行中だとパッチが適切にインストールされないなどの問題が報告されている。また、製品情報が確認しづらいという意見も寄せられている。さらに、FAQやフォーラムなどの技術サポートリソースで他の製品ほど活発な動きが見られないという意見もある。価格ですら確認するのが一苦労だ。とはいうものの、SymantecはWebセミナー、ホワイトペーパー、メールや電話のサポートを提供することで、基本的なところはカバーしている。
GFI LanGuard
米GFIの「GFI LanGuard」は、ネットワークの管理、セキュリティ確保、トラブルシューティングを行うことができるエンドポイントセキュリティ製品だ。また、ネットワークだけでなく、ネットワークで実行しているシステムやソフトウェアも対象になる。LanGuardの主要機能はパッチ管理コンポーネントだ。この機能を使用すると、全てのサポート対象言語でOSとアプリケーションを管理できる。LanGuardには、適用されていないパッチを自動的にダウンロードしたり、パッチをロールバックしたり、カスタムソフトウェア/スクリプトを導入する手段が用意されている。
多くの製品と異なり、LanGuardは、エージェントベースの実装とエージェントレスの実装の両方をサポートしている。wake-on-LANなどの機能も備えており、属性でデスクトップPCやサーバをグループ化することもできる。
だが、一部のユーザーからは信頼性に関する問題が報告されている。例えば、同じパッチが複数回適用されたり、一般的なアプリケーションにパッチを適用できないなどの問題だ。とはいうものの、LanGuardでは、評価や監査の機能に加えて、セキュリティパッチとその他のパッチの両方を管理できるという優れた特性がある。
Lumension Endpoint Management and Security Suite
米Lumension Securityの「Lumension Endpoint Management and Security Suite」は、総合的な管理ツールである。電源と構成の管理、デバイスとアプリケーションの管理。それから、もちろんパッチ管理プロセスにも対応している。パッチ管理は「Patch and Remediation」コンポーネントで行う。
このコンポーネントには多数の特筆すべき機能がある。そのうちの1つは広範なOSのサポートだ。Windows、OS X、Lnuxだけでなく、「CentOS」、米IBMの「IBM AIX」、米Oracleの「Solaris」などのOSにも対応する。
Patch and Remediationコンポーネントは、統合された資産の検出、自動化のためのポリシーの基準値、改良されたwake-on-LAN、電源管理のリポートなどをサポートしている。さらに、特許取得済みのフィンガープリントテクノロジーも搭載している。このテクノロジーは、デバイスに各種システムやアプリケーションのパッチが適用されているかどうかを特定できる。
Lumension Endpoint Management and Security Suiteは、パッチペイロードの分散キャッシュ、資産の脆弱性管理、システム管理を自動化するためのポリシーの基準値、カスタムスクリプトなどの機能もサポートしている。
だが、Lumension Endpoint Management and Security Suiteはパッチの削除やパッチのオフライン管理はサポートしていない。また、他の製品と比較するとサポートしているアプリの数は多くない。主にサポートされているのはMicrosoftと米Adobe Systemsの製品だ。例えば、現時点では米Googleの「Chrome」や米Mozilla Foundationの「Thunderbird」には対応していない。
ユーザーからは、幾つかの意見が寄せられている。具体的には、公開されたパッチに対応しているときは他の製品より処理が低速で、言語の認識能力が限られていることだ。だが、Patch and Remediationコンポーネントには多くの重要な機能が搭載されている。例えば、複数のパッチ導入、脆弱性のスキャン、パッチの優先順位付け、パッチのスケジュール設定だ。
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