モバイルアプリの需要は今後ますます拡大
モバイルアプリ開発、“しくじる”企業が見落とす3つの基本要素(2/2 ページ)
アプリケーション開発ツールを全社で共通化する
モバイルアプリケーションのニーズに応えるためには、どの企業においてもある程度のカスタム開発が必要となる。ただし、そのニーズを社内開発と外注のどちらで満たすかはそれぞれだ。
どちらのアプローチを選ぶにせよ、アプリケーション開発ツールを標準化し、誰もが使いこなせるようにするべきだ。全ての開発者が利用するツールをセットにして選んでおけば、全てが共通化(ユニバーサル化)されるため、サポート、トレーニング、反復(イテレーション)と更新、さらには移植が容易になる。
多くの場合、企業はアプリケーションのタイプごとに特定の開発ツール群をツールボックスとして用意することになる。単一のツールでは、モバイルWeb、ハイブリッド、ネイティブ、クロスプラットフォームという4つのアプリケーションタイプ全てのニーズを満たすことはできないからだ。これら4つのタイプのアプリケーションには、それぞれに適したツールがある。アプリケーションのタイプに合わせて標準のツールボックスを決めておくのが理想的だ。
ガバナンスと基準を明確にする
アプリケーションのポートフォリオを作成することと、アプリ開発の標準ツールボックスを用意することは、どちらもより大きな視点に立てば、全社的なモバイルアプリケーションのポリシーおよび慣行についてのガバナンスと基準に集約される。こうして、全社的にモバイルアプリケーション戦略の一貫性を保つことができる。
ガバナンスと基準があれば、企業はモバイル化の取り組みが分断され、管理不能な状態に陥るのを回避できる。このプロセスを通じて、IT部門はモバイル分野のあらゆる要求をしっかりと捉えて評価し、ターゲットユーザーに着実にアプリケーションを提供できる。さらにこのプロセスを通じて、アプリケーションのサポートと保守への期待を把握し、評価基準を定義し、再利用性を高め、社内での情報共有を促進できる。
ガバナンスと基準は、技術革新を阻害したり、モバイル活用の施策を遅らせたりするためのものではない。それどころか、事業部門が安全で測定可能な一貫した方法でモバイル端末やアプリケーションを展開するための助けとなるはずだ。例えば、参照アーキテクチャ、再利用可能なコンポーネント、社内リソースへのアクセス、セキュリティ基準などは全て、誰がモバイルアプリケーションの開発や導入を担当しても、常に一貫性を持たせる上で役に立つ。
企業は、モバイルアプリケーションの需要にどう応えるべきかを明確に理解する必要がある。そうすることで、モバイルアプリケーションをコントロールし、利益につなげることができる。そのためには、モバイルアプリケーション戦略を明確に定義して文書化し、しっかりと伝達するのが最善の策だ。
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