コーディングレスツールで変わる開発環境
「あと3年」、ユーザー自身がモバイルアプリ開発を行う日がやってくる
社内アプリケーション開発に必要な知識を全て身に付けているスタッフは全ての会社にいるわけではない。コーディングレスツールの普及で開発はどう変わるのだろうか。
十分なリソースやコーディングの知識がない中でカスタマイズされたモバイルアプリケーションを開発しなければならない、という難題に直面している企業は少なくない。そうした企業にとって、今後はコーディングレスなアプリケーション開発プラットフォームが助けとなる。
コーディングレスなアプリケーション開発では、専門知識をほとんど持たない従業員でも、ドラッグ&ドロップ操作で位置情報や地図情報などの機能をモバイルアプリケーションに簡単に追加できる。
今後は、こうした開発ツールが非常に重要となりそうだ。米調査会社Gartnerがモバイル分野とワイヤレス分野の今後の展望をまとめた報告書「Predicts 2015: Mobile and Wireless」によれば、従業員向けモバイルアプリケーションは2018年までに、「エンタープライズビジネスアナリスト(※)がコーディングレスなツールを使って開発したもの」が全体の半数以上を占めることになる見通しだという。
※企業や組織が抱える問題・課題を解決し、さらに業務を良い方向へ持っていくために、業務の構造や思想、業務内容をまとめ、理解/共有する人。
コーディングレスな開発のメリット
モバイルアプリケーションの開発にコーディングレスなツールを使うメリットは明らかだ。複雑なコーディングの知識は不要で、アプリケーションを構築するためのシンプルかつ再利用可能なテンプレートが用意されているからだ。こうしたアプローチのおかげで、IT部門は開発パートナーに外注しなければならないアプリケーションを減らすことができる。そして、社内の経験豊富な開発者はより重要なB2Cアプリケーションの開発に専念できる。大概の場合、会社の業績により大きな影響を及ぼすのはそうしたB2Cアプリケーションの方だ。
さらにコーディングレスな開発は、消費者調査やモバイルベースのデータ入力といったシンプルな用途のアプリケーションの開発を迅速化する。そのためIT部門は複雑なアプリケーションを開発するよりも短い時間で、より効率的でモバイル化されたビジネスプロセスを用意できる。ただし、全てのアプリケーションがコーディングレスツールを使ったアプリケーション開発に向いているわけではない。社内アプリケーションには、リッチなグラフィカルインタフェースを必要とするアプリケーションのように、多くのコーディング作業を必要とするものもある。
今や、下記のようなモバイルアプリケーション開発プラットフォーム(MADP)では、コーディングが不要であることが大きな特徴となっている。
| 米Kony | Modeler |
|---|---|
| 米Salesforce.com | Salesforce1 Lightning |
| 米Oracle | Oracle Mobile Application Framework |
| 米IBM | IBM MobileFirst Platform Foundation (旧名称: IBM Worklight) |
| 独SAP | SAP Web IDE |
コーディングレスなMADP製品には、
- バックエンドとの統合機能
- アプリケーションテンプレート
- ネイティブアプリケーションとハイブリッドアプリケーションの両方の開発ツール
を含むものもある。
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