モバイルアプリの需要は今後ますます拡大
モバイルアプリ開発、“しくじる”企業が見落とす3つの基本要素(1/2 ページ)
モバイルアプリケーションの浸透に伴い、企業は全社共通のアプリケーション開発ツールを使った戦略の策定を迫られている。そのためには少なくとも3つの基本要素が必要だ。
モバイルアプリケーションの拡充を求めるユーザーの要望に応えるためには、企業はモバイルアプリケーション戦略を策定する必要がある。ただしそうした戦略には、会社に本当に価値をもたらすアプリケーションを含めることが重要だ。
企業におけるモバイル戦略の重点は変化してきた。最近までは、モバイル端末を管理し、ユーザーがメールやカレンダー、連絡先に容易にアクセスできるようにすることに重きが置かれてきたが、モバイルアプリケーションを導入(あるいは開発)する必要性については疑問視する企業が多く、様子見を決め込む企業も少なくなかった。
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だが静観はもう終わりだ。企業は、ビジネス要件を満たし、ユーザーのニーズと期待に応えることに重きを置いたモバイルアプリケーション戦略を直ちに採用する必要がある。実際、米調査会社Gartnerの予想では、2017年末までにモバイルアプリケーションの需要は開発能力を5対1の比率で上回るという。自社ではそこまで急激な需要増はないと考える企業もあるだろうが、向こう数年間でモバイルアプリケーションの存在感が大幅に増すのは確実だ。
効果的なモバイルアプリケーション戦略には少なくとも3つの要素、すなわち、アプリケーションポートフォリオに優先順位を付けること、全社共通のアプリケーション開発ツールを選ぶこと、そして、ガバナンスと基準を明確にすることが必要だ。
アプリケーションポートフォリオに優先順位を付ける
企業は多種多様な事業や業務で構成されており、モバイルアプリケーションに対するニーズや要件はそれぞれ異なる。アプリケーションを社内で開発する場合も、既製品を購入する場合も、あるいは、プロジェクトを外注する場合でも、IT部門はモバイルの活用によってもたらされる可能性を全てリストアップし、優先順位を付ける必要がある。
アプリケーションポートフォリオに入れる項目の優先順位付けは、プロジェクトごとにそれぞれの目標を定め、その目標を自社の全体的な事業目標にどう連動させるかを決め、モバイル化により会社に高い価値をもたらすアプリを判断する、という客観的なプロセスだ。このプロセスでは、事前に評価基準を定めておくことが肝要となる。例えば、IT部門が必要としているのは、複数のモバイルOSで動作するアプリケーションの場合もあれば、特定の事業向けのアプリケーションかもしれない。
モバイル化でもたらされる可能性を1つ1つ文書化することによって、企業はそれぞれのモバイルアプリケーションを全社規模で可視化できる。可視化ができれば、社内の別部門の取り組みを把握することも可能だ。2つのグループが同じような取り組みを進めているのであれば、このポートフォリオを使って知識や経営資源を共有し、時間とコストを節約できる。
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