アプリの開発を迅速化する一方で制約も
iPhone、Androidに対応したけれど……、社内スマホアプリ開発の “意外な盲点”(1/2 ページ)
「モバイルアプリケーション開発プラットフォーム(MADP)」は、アプリ構築を容易にする再利用可能なコードとクロスプラットフォーム機能を提供する。ベンダーロックインやOS標準による制限といったマイナス面もある。
企業に持ち込まれるモバイルプラットフォームは多種多様になってきている。IT部門は今、新しいコードの開発やアプリの構築に費やす時間やコストを無駄にすることなく、複数のOSで動作するモバイルアプリを作成する方法を必要としている。
「モバイルアプリケーション開発プラットフォーム(MADP)」は、ビジネス用モバイルアプリに関するそうした課題を解決することができる。アプリ開発者は、再利用可能なコードやテンプレートを使用することでアプリケーションの開発プロセスを容易にすることができる。その一方で、カスタマイズ性に関する制限やベンダーロックインに対する懸念もある。
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モバイル開発の課題
新潮流「MBaaS」とは何か
MADPとは何か、何ができるか
IT部門は、MADPを社内開発することも、サードパーティー製ツールを導入することも可能だ。クラウドやオンプレミス、仮想アプライアンスの導入形態から選べる。そのメリットとしては、ビジネスニーズに合ったアプリ開発の迅速化や、バックエンドシステムとの連係の容易化が挙げられる。
大半のMADPは共通の機能を有している。例えば、アプリ開発者はHTML5などのコードベースを用いることで、複数OSで動作するWebアプリを構築したり、それをOSのネイティブアプリでラッピングして配布したりすることもできる。
統合開発環境(IDE)を統合しているケースが多い。テンプレートやプレビルドアプリを利用でき、ドラッグ&ドロップ操作でソースコードの編集やテスト、プレビューが可能である。
API管理、エミュレータ、分析、アプリストア、ライフサイクル管理などのツールも備わっている。アプリ開発者は、ユーザー認証やアプリケーション配布、ネットワーク接続を管理することができる。
MADPを検討すべき理由
従来、企業は業務アプリのモバイル化を進めようとしても自社で構築する余裕もなく、IT部門はWebアプリを導入するか、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)経由で業務アプリを提供しなければならなかった。
MADPはこれに新たな選択肢を提供し、IT部門はさらなるコスト削減が可能になる。ネイティブアプリやWebアプリ、その両方を組み合わせたハイブリッドアプリを複数のプラットフォームで配布、構築するために必要な要素は全てMADPパッケージが提供する。
MADPは、アプリ開発の基礎となる再利用可能なコードを備えている。アプリ開発者はその基礎の上にビジネスニーズに見合った機能を付加するだけだ。再利用可能なコードを使って、複数のプラットフォームで動作するアプリを構築することも可能だ。例えば、iOSとAndroid向けのアプリを開発するためにそれぞれの言語を学ぶことなく、アプリ開発者は単一のコードで両OS用のアプリを導入可能になる。IT部門はデバイスの種類に関係なく業務アプリを配布することができる。
さらに一歩進んで、コーディングレスのアプリ開発を実現するMADPもある。非開発者であっても、ドラッグ&ドロップ操作によるユーザーフレンドリーなインタフェースで容易にアプリに機能を組み込めるようになる。外部のアプリ開発者を必要とせず、社内チームでアプリを構築することが可能になる。
バックエンドに関して言えば、MBaaS(Mobile Backend as a Service)経由でアプリを接続することによってインフラ要件の軽減につながる。MADPが提供するMBaaSコネクタを用いることで、データ同期やネットワーク接続、ユーザー認証など、アプリの構築に必要なバックエンドインフラのコンポーネントを新たに購入する必要がなくなるのである。
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