4割の企業が遠隔地のデータ保護を実践
リモートバックアップに3つの選択肢、それぞれの長所短所はこれだ(2/2 ページ)
リモートデータバックアップの選択肢(2):クラウド
ROBOのバックアップデータを社内で管理するもう1つの方法は、データをクラウドに送信することだ。メインデータセンターでデータが一元管理されるわけではないが、クラウドのデータはトレーニングを受けたITスタッフがリモートで自動化および管理可能である。そのため、適切に設計されていれば、IT部門がデータを制御および監視することができる。このアプローチでは、ブランチオフィスの従業員が手動で何かを行う必要はないため、一貫性のあるバックアップを作成することが可能になる。
クラウドにデータをバックアップする方法は人気が急上昇している。米TechTargetが2015年に実施した調査によると、回答者の11%がリモートサイトのデータ保護にクラウドバックアップを使用していると答えている。2014年の調査では、同じ質問に対する回答は5%だった。つまり、前年比6ポイントの上昇となる。また、回答者の3%は、2015年にリモートサイトのバックアップにクラウドを使用する予定だと答えている。
リモートサイトのクラウドバックアップを行う方法は多数ある。多くの製品/サービスは、圧縮または重複排除と増分バックアップを駆使して、インターネット経由でデータをクラウドにコピーするときに送信するデータ量を削減している。例えば、米Asigra Cloud Backupは、バックアップで必要な帯域幅を減らすために、ディスクベース、ブロックレベル、増分のクライアント側重複排除の機能を提供している。また、エージェントが不要な構造を採用している。同社によると、この構造によって導入が簡略化されるという。これは複数のリモートサイトを保護するために、同社のソフトウェアを導入する場合に役立つ。
上述の通り、このようなアプローチを採用すると、IT部門がリモートでクラウドのバックアップを自動化したり、バックアップデータを管理することが可能になる。IT部門のスタッフが管理しているドメイン外にリモートサイトのクラウドバックアップをセットアップすることを選ぶ企業もあるだろう。この場合、データは保護されるが、シャドーITの導入を招くことになる。これは、業務データのファイル共有に米Dropboxのサービスを使用する状況と似ている。この状況では、データがIT部門の監視から外れるため、データの損失につながる恐れがある。
リモートデータバックアップの選択肢(3):ハイブリッドクラウド
リモートサイトのデータをクラウドに直接バックアップすることは、全ての企業に適切していないかもしれない。特定の状況で損失するデータの分量によっては、WAN経由でデータを復元することが困難または不可能な場合がある。そのため、多くの企業はハイブリッドクラウドの戦略を選んでいる。
このモデルでは、バックアップが、リモートオフィスの二次的なオンサイトストレージに送信される。また、同じタイミングでクラウドストレージにバックアップが複製される。この仕組みによって、企業は最新のバックアップをオンサイトで維持して、迅速な復元を行うことが可能になる。また、災害復旧のために、オフサイトにコピーを送信している。必要な場合に備えて、企業は古いバックアップをクラウドストレージに保管しておくこともできる。全てとは言い切れないかもしれないが、大半の統合バックアップアプライアンスは、このタスクを実行できる。また、お好みのソフトウェアとハードウェアを使用して類似モデルを構成することも可能だ。
バックアッププロセスを自動化し、ITスキルのある担当者がバックアップデータを一元管理できるアプローチが望ましいだろう。バックアップデータの保存先はあなた次第だ。社内、リモートサイト、クラウドのいずれかに保存することも、複数の場所に保存することも可能である。ただし、最終的に、リモートデータバックアップの適切なアプローチは、容量、帯域幅、目標復旧時間、目標復旧地点、予算によって決まる。
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