4割の企業が遠隔地のデータ保護を実践
リモートバックアップに3つの選択肢、それぞれの長所短所はこれだ(1/2 ページ)
リモートデータバックアップの選択肢には、統合バックアップアプライアンス、クラウド、ハイブリッドアプローチがある。本稿では、それぞれの長所と短所を紹介する。
最近、米TechTargetが実施した調査によると、約40%の企業が5カ所以上のオフィスのデータ保護に対応していることが判明した。これには、リモートオフィスやブランチオフィス(ROBO)が含まれる。
リモートデータバックアップの課題が存在する理由は複数ある。例えば、オンサイトIT担当者の欠如、古くなった/ミスマッチなテクノロジー、予算の制限だ。適切なトレーニングを受けていない従業員にリモートバックアップの管理を任せた場合、データの損失が発生するのは火を見るよりも明らかだろう。
ただし、リモートサイトのバックアップを一元管理するようにデザインされたテクノロジーは広く普及している。あなたの勤務先がROBOのデータ保護に苦戦している場合、その対策として利用できる選択肢は多数ある。
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リモートデータバックアップに関する問題
幾つかの理由から、リモートデータのバックアップは一元管理されて来なかった。従来のバックアップでは、短期間で大量のデータを移動する必要があった。企業は、WAN経由でフルバックアップを送信するのに必要な追加の帯域幅の費用を正当化できなかった。その結果、一元管理されたバックアップ(と復元)は、小さな範囲で行う必要があり、バックアップと復元の回数が大幅に増えることになった。
そのため、企業はリモートサイトで個別にバックアップを行っていた。これには、ハードウェアとソフトウェアへの多大な投資が必要となった。上述の通り、リモートバックアップを適切に行うためには、スタッフのトレーニングや雇用が欠かせない。
ただし、スタッフのトレーニングや雇用が必ずしも行われるとは限らず、オフィスでコンピュータに詳しい人が、バックアップを担当するのが落ちだった。だが、このリモートデータバックアップの非一元的な管理アプローチは、特にコスト効率が良いわけではなく、データ損失に対する十分な保護も提供できなかった。
リモートオフィスのバックアップがローカルで行われると、IT部門は、点在するバックアップデータをほとんど制御できない。これに対して、リモートサイトのバックアップを一元管理すると、企業は全てのデータを1つのプールで管理できるようになる。バックアップデータは、重複排除や複製を行い、テープにコピーして、災害復旧に備えることが可能だ。また、効率が向上し、リスクも軽減する。
リモートデータバックアップの選択肢(1):統合バックアップアプライアンス
多くのバックアップソフトウェアベンダーが、統合データバックアップアプライアンスを提供している。統合データバックアップアプライアンスでは、バックアップソフトウェア、サーバ、ストレージが1台のデバイスにパッケージ化されている。例えば、米Commvaultは、米NetAppおよび富士通と提携して、統合バックアップアプライアンスを提供している。また、米Symantecは、リモートオフィスのデータを保護するように構成できる類似製品を提供している。
これらは単なる数例にすぎない。現在使用しているバックアップソフトウェアベンダーが統合バックアップアプライアンスを提供している可能性はある。
統合バックアップアプライアンスは、変更が発生するたびにバックアップを定期的に作成するように構成可能だ。作成されたバックアップは、同じタイミングで企業のメインデータセンターにある別のシステムに複製される。
ITに習熟した担当者がブランチオフィスにいない企業にとって、これは良いアプローチになるだろう。ITに習熟した担当者が事前にシステムを構成して、リモートバックアップを自動化できるからだ。また、リモートサイトのバックアップストレージからデータを復元する処理もメインデータセンターで行うことが可能だ。
つまり、統合バックアップアプライアンスは、データが適宜管理される中央のデータセンターにデータを送信するだけではなく、オンサイトにデータのコピーを配置して、迅速にデータを復元できるようにしている。また、社内で最もITに習熟している担当者が管理することが可能だ。
全てとは言い切れないかもしれないが、大半のリモートデータバックアップ製品には、データ量を削減する機能が備わっている。例えば、Symantecの「NetBackup Appliance 5200」シリーズのバックアップアプライアンスは、ソース側、メディアサーバ、ターゲット側でデータの重複排除を行う機能を提供している。また、バックアップ中やバックアップ後に重複排除を行うことも可能だ。この機能を使用すると、リモートオフィスでバックアップに必要な容量とインターネット経由でメインデータセンターに送信するデータ量を削減することが可能になる。重複排除はさまざまな方法で構成できるため、企業のニーズに合わせてシステムをセットアップすることが可能だ。
オールインワンアプライアンスを購入しなくても、このような形でバックアップを行うことは可能だ。バックアップストレージ、サーバ、ソフトウェアを個別に選択して類似構成を実現することはできる。特に既存のハードウェアを再利用できる場合は、この方法が望ましいかもしれない。多くの企業は、ずっと前からこの方法で問題なくバックアップに対応してきている。ただし、リモートサイトで個別にデータを保護するスタイルからの転換を図っていたり、新しいブランチオフィスを開設している場合は、統合バックアップアプライアンスが、優れた選択肢となるだろう。
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