需要と供給のバランスが鍵
今どき給与アップにつながるIT認定資格とは?(2/2 ページ)
価値の下がる認定資格、上がる認定資格
認定資格の価値は、ここ数年は低減傾向にあった。その理由は、認定資格がしばしば特定の技術にフォーカスし、独SAPや米Oracleなど、特定の企業が先導するベンダー主導型であったからだ。「一部の認定資格は取得が非常に容易で、ときには試験問題の3分の2を正答できなくても認証を受けることができた」とフット氏。
「製品を販売しているのに、誰もその製品に関するスキルを持っていないというのは問題だ」(同氏)。それがベンダー認定資格、特定製品認定資格の背後にある論理の一部である。
「データセンターについては、新しい考え方が台頭してきた」とフット氏は言う。それに促されるように、データセンターアーキテクチャの新しい認定資格が生まれている。それでも今回の調査報告書に記載された378の認定資格スキルのリストは、米Cisco Systems、米Cloudera、米EMC、Oracle、米Red Hat、米VMwareなどの大手ベンダーの認定資格が大部分を占めている。
クラウドコンピューティングが一般的になるとともに、一連の新しい認定資格が登場した。
「そこはベンダー各社が認定資格を売り付けることのできるもう1つの領域だ」とフット氏はいう。
各種の認定資格はベンダーによって運用されているが、ベンダーに依存しないプロセスやITIL(Information Technology Infrastructure Library)の認定資格もある。
IT認定資格以前のスキル
認定資格のないITスキルのリストに最近追加されたのが、DevOpsだ。
「登場してまだ2、3年だが、多くの企業が(DevOpsスキルに)手当てを出すようになった」とフット氏はいう。「それはもはやテスト段階ではなく、既に確立され運用されている」
認定資格のないスキルの価値はほとんど上昇しないが、下落することもほとんどない。Footeの報告書によると、リストの中で唯一、SAPとビジネスアプリケーションスキルが、過去半年間でおよそ2%ダウンしたという。
一般カテゴリーでは、過去2年間で最も大きく伸びたITスキルは、データベースとアプリケーション開発のスキルだった。「最近はアーキテクチャ領域とビッグデータに注目が集まっている」とフット氏。
ビッグデータは、データサイエンティストやデータクレンジングなどの特殊なカテゴリーとともに、洗練され続けているカテゴリーだ。
フット氏によると、ビッグデータスキルには過去半年の間に8%の給与プレミアムが付いているという。
「それらのプレミアムは一般的に、特別なスキル向けの手当てとして給与とは別枠で支払われる」(同氏)。
給与水準から見たリストのトップは、エンタープライズアーキテクチャとデータアーキテクチャのスキルである。最も急速に成長し、かつ高い価値を持つスキルには、複合イベント処理(CEP:Complex Event Processing)、イベント相関処理(ECS:Event Correlation Services)、COBIT(Control Objectives for Information and related Technology)、Oracle Coherenceなどが含まれる。
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