その差は思った以上に
「iPad Air 2」を愛する者は「Galaxy Tab S2 9.7型モデル」も愛せるか(2/3 ページ)
地味に気になるボタンとインタフェースとスピーカー
AppleとSamsungは、以前からタブレットに大きなホームボタンを搭載しており、iPad Air 2とGalaxy Tab S2 9.7はここに指紋センサーを内蔵する。ともにパスワードを入力する代わりに指紋認証を利用してロックを解除したり、オンラインショップから買い物をしたりできる。iPad Air 2とGalaxy Tab S2 9.7の指紋センサーはいずれも良好に機能し、登録済みの指紋をすぐに認識する。
Galaxy Tab S2 9.7は、本体に搭載したmicroSDスロットを利用してストレージ容量を拡張できる。これに対し、AppleはiPad Air 2にメモリカードスロットを搭載していない。iPad Air 2のユーザーは、「Lightning」コネクタ(充電およびデータ転送用)に対応するメディアカードリーダでストレージを拡張できる。こうしたメディアカードリーダは米SanDisk、米Leef Technology、台湾PhotoFastなどが販売している。microSDスロットはGalaxy Tab S2 9.7の優位点だが、iPad Air 2も拡張する方法は十分にある。
Galaxy Tab S2 9.7は、充電およびデータ転送用にMicro USBを搭載している。Micro USBは対応機器が豊富に流通している一方で、Apple製品が採用していることでLightning対応周辺機器も入手しやすい。このことから、iPad Air 2がMicro USBではなくLightningを搭載していることは、それほど不利とは言えない。
Galaxy Tab S2 9.7とiPad Air 2は、いずれもステレオスピーカーを底面(ボディの側面)に配置している。これではユーザーに向かって音が出ない。再生音質に配慮したモデルでは、スピーカーを前面に配置している。
リッチコンテンツを快適に使うのに重要な処理能力
Galaxy Tab S2 9.7は、Samsungのオクタコアプロセッサ「Exynos 5433」を搭載している。Exynos 5433は2基のクアッドコアで構成しており、一方は高いパフォーマンスが必要なときに動作クロック1.9GHzで駆動し、もう一方はバッテリーを節約するときに動作クロック1.3GHzで駆動する。iPad Air 2は動作クロック1.5GHzの64ビットトリプルコアプロセッサ「A8X」を搭載する。
Appleは自社開発のARMベースプロセッサに合わせてiOSをチューニングできる。このことはベンチマークテストのスコアにも表れている。カナダPrimate Labsの「GeekBench 3」を使ったテストで、iPad Air 2は4528というスコアを記録した。Galaxy Tab S2 9.7はプロセッサの動作クロックが速いが、このテストのスコアは4400にとどまった。とはいえ、両者とも優れたパフォーマンスを発揮するので、日常的な作業を処理できるだけでなく、極めて負荷の高いサードパーティーアプリケーションも実行できる。
搭載するRAMの容量は、Galaxy Tab S2 9.7は3Gバイトで、iPad Air 2は2Gバイトだ。パフォーマンスとしてはRAMが多いほどいいが、バッテリー消費は多くなる。ストレージ容量は、iPad Air 2で16Gバイト、64Gバイト、128Gバイトの各モデルを販売している。Galaxy Tab S2 9.7では、32Gバイトモデルと64Gバイトモデルしかない。だが、その32Gバイトモデルは、iPad Air 2の16Gバイトモデルと同じ価格だ。
独自アプリでOSの違いを打ち消したGalaxy
この記事を書いている時点では、iPad Air 2はAppleのモバイルOSの最新版「iOS 9.0.2」を搭載している。Appleは、システムソフトウェアのアップグレードを同社のできるだけ多くのタブレットおよびスマートフォン向けに同じタイミングでリリースすることに努力してきた。
Galaxy Tab S2 9.7は、米GoogleのモバイルOSの最近のバージョンである「Android 5.1.1」(Lollipop)を採用している。だが、これはAndroidの最新版ではない。最新の「Android 6.0」(Marshmallow)は、「Nexus 5X」などの搭載端末が10月から発売している。また、既存のタブレットおよびスマートフォン向けの配布も開始した。Samsungは通常、同社の人気モデル向けに少なくとも1回、OSのアップグレードを配布するようにしているが、Galaxy Tab S2向けにAndroid 6.0を配布する計画はまだ表明していない。
iOS 9で新たに導入して、同OSの最近のリリースでiPad Air 2でも利用できるようになった新機能として、画面分割によるマルチタスキングがある。Samsungも同様の機能を独自に開発し、同社製Android端末に提供している。
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