今秋発表の見通し
今分かっている新型「iPad Air 2」の全て、Appleが隠し持つサプライズは?
第6世代iPad(通称「iPad Air 2」)が2014年秋に発表される見通しで、さまざまな臆測が飛び交っている。デザインやチップの変更、ディスプレーの薄型化、指紋認証センサーの搭載など、iPad Air 2に関するうわさを整理した。
米Appleは、第6世代となる新型「iPad」を2014年秋に正式発表する見通しだ。このフルサイズタブレットについて、詳細が少しずつ明らかになりつつある。本稿では、その仕様を推測する。
「デザイン変更は1モデルおき」を踏襲か
第6世代iPad(通称「iPad Air 2」)では、大幅なデザイン変更はなく、現行モデルの強化型になると予想されている。これは「デザイン変更は1モデルおき」というAppleの慣例を踏まえた推測である。第4世代iPadは、第3世代iPadと同じフォームファクターが採用されていた。その次にリリースされた初代「iPad Air」ではデザインが刷新された。このことから、iPad Air 2では、筺体のサイズ/画面サイズ/解像度などの変更はないと考えられる。
これは、既存のiPad Air用ケースやアクセサリを次期モデルでも使いたい人には歓迎すべきことだ。だが、ディスプレーの大型化や筆圧対応などの抜本的な改良を期待していた人には残念な状況だ。
より高速な「A8」プロセッサ
初代iPad Airの特徴の1つは、64ビットプロセッサだ。64ビットプロセッサにより、デスクトップPC向けソフトウェア並みのソフトウェアを実行できる処理能力が実現した。AppleはiPadや「iPhone」に搭載するチップを頻繁に更新している。この慣例は後続モデルでも続くというのが大方の見方だ。
次期プロセッサの処理能力は、少なくとも一部のApple製ノートPCに搭載されているプロセッサと同等になる、と米J.P. Morganのアナリストは予測。さらに、次にように述べる。
「2014年には、次期Aシリーズチップ(「A8」という名称になると予想される)が『Intel Core i5』を搭載する現行型『MacBook Air』のコンピューティング能力をしのぐだろう。これまでの世代では、Appleは次世代プロセスノードに移行するとともに、ダイサイズを縮小する傾向があった。これはバッテリー持続時間とデバイスサイズの点からは有効だったが、処理能力を増強する規模を制限する原因になっていた。『A7』プロセッサでは、この慣例に変化が見られた。Appleはダイサイズを若干拡大しながらも、32ナノメートル(nm)プロセスノードから28nmプロセスノードに移行した」
次期プロセッサのA8では、20nmプロセスノードが採用されることを示唆する情報が出回っている。Appleの次期チップを製造していると考えられる企業の1社である台湾TSMCによると、20nmプロセス技術は28nmプロセス技術と比べ、速度は30%向上、密度は1.9倍、25%省電力だという。
iPad Air 2に搭載されるRAM容量に関する情報は今のところない。だが、現行の1Gバイトから2Gバイトに増強されれば多くのユーザーが喜ぶだろう。
ディスプレーの薄型化
Appleの次期フルサイズタブレットの試作画面と思われる画像からは、液晶ディスプレーとカバーガラスを化学的に密着させる加工法(フラミネーション加工)が使われていることが見て取れる。この変更により、iPad Air 2は初代iPad Airよりも画面がわずかに薄くなり、視野角も若干広くなる。Appleでは、これと同じ手法をiPhoneで長年採用している。
この技術により、iPad Air 2をさらに薄型化することができるだろう。だが、デバイス全体のサイズは変えず、より大型のバッテリーを搭載する選択肢もある。ユーザーはフォームファクターの変更にほとんど気付かないだろうが、バッテリーサイズを大きくすれば、パフォーマンスが全体的に向上する。そのため、Appleは後者をより優れた選択肢として判断するかもしれない。現行のA7プロセッサは本来、より高いクロック周波数で実行することが可能だ。だが、Appleはバッテリー持続時間を延ばすためにクロック周波数を抑えている。iPad Air 2のバッテリーが増強されれば、同じバッテリー持続時間を維持したまま、より高い周波数でプロセッサを実行できるようになる。
Touch ID指紋認証センサー
Appleは、2013年発売の「iPhone 5s」で指紋認証センサー「Touch ID」を搭載した。だが、その後発表されたiPad Airでは、指紋認証機能が搭載されなかった。これは世間を驚かせた。それ以降、アナリストや情報筋は、次期iPadで指紋認証センサーが搭載されると一様に予測している。
Touch IDを使用すると、ホームボタンで指紋を読み取って、デバイスのロック解除や購入の承認を行うことができる。パスコードを入力する必要はない。デバイスを使用するたびにパスコードを入力するのは面倒だと多くのユーザーが感じている。この機能の狙いは、iPhoneやiPadのロック機能を活用するユーザーを増やすことだ。
詳細は今秋
正式発表はまだしばらく先になるはずだが、それほど遠い未来のことではないだろう。もちろん、AppleはiPadの後継モデルについて、市場投入時期を明らかにしていない。だが、業界アナリストの1人は、2014年9月に正式発表されると予測している。そうなれば、その後2カ月以内にはiPad Air 2が発売される見込みだ。
Appleは、2010年からiPadの価格を大きく変更していない。現時点では、この方針が変わる兆候はない。そのため、iPad Air 2のWi-Fi版16Gバイトモデルは、500ドル(約5万円)程度で販売されると考えられる。
リリースがいつになろうとも、iPad Air 2では、現行モデルの素晴らしいバッテリー持続時間はそのままで、これまで以上に高いパフォーマンスが実現される見込みだ。セキュリティ面の強化も図られるだろう。
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