薄く丈夫な「iPhone Air」も?
今分かっている新型「iPhone 6」の全て、2サイズ展開は本当か
米Appleが2014年秋に発売するとみられる、通称「iPhone 6」のうわさが飛び交っている。大画面版が出る、画面の素材が変わるなど、これまでに出ているiPhone 6のうわさを整理した。
2014年秋にリリースが予定されている、米Appleの新しい「iPhone」(現時点では名称未定のため、本稿では「iPhone 6」という仮称を使用する)に関するうわさが活発に出回っている。1時間ごとに新たな情報が浮上しているといっても過言ではない。こうした状況で新たな情報を完全に把握することは、耐久レースのようなものだ。うわさの段階にある情報については、通常であればうのみにしないことが肝要だ。だが本稿では、これまでに浮上しているうわさの中で確度が高いものをまとめて紹介する。
2種類の異なるiPhoneが別のタイミングでリリースされる
1つの新製品のリリースだけでは満足しないユーザーのために、Appleは第6世代のiPhoneで2つのバージョンをリリースする見込みだ。1つは2014年9月、もう1つは2015年にリリースが予定されているとみられる。
当初、2つ目のバージョンのiPhone 6は2014年末までにリリースされる可能性があるといわれていた(このバージョンは一部で「iPhone Air」と命名されると目されている)。だが最近の情報によると、2015年になるまでリリースされないという見方が濃厚だ。2015年リリースというスケジュールであれば、Appleとバッテリーメーカーは、さらに薄型になるといわれている本体に対応するユニークなデザイン仕様を磨き上げる時間を確保できるだろう。
いずれかのバージョンに大きなディスプレーが搭載される
大きなディスプレーへの高まる需要に応えるため、Appleは「iPhone 5」と「iPad mini」の中間サイズの、より大きなiPhoneを市場に投入するようだ。さまざまな方面で、この大きなバージョンが標準サイズのバージョンと併せてリリースされることが有力視されている。
うわさでは、1つ目のバージョンには4.7インチのディスプレーが搭載され、2つ目のバージョンには5.5インチのディスプレーが搭載される。2つ目のバージョンは韓国Samsung Electronicsの「GALAXY Note」などのファブレットに真っ向から勝負を挑むことになる。
米Compass Intelligenceでチーフモバイルアナリストを務めるゲリー・パーディー氏は、このサイズの拡大はiPhoneユーザーに歓迎されると指摘する。「より大きなディスプレーが求められていることは明らかだ。最近、当社が600人のユーザーを対象に実施した簡単な市場調査では圧倒的な結果が出ている」とバーディ氏は語る。
「70%という大部分のユーザーが、現在のiPhoneよりも大きなサイズのディスプレーが欲しいと回答している。もはやAppleはこのような声を無視できないだろう。顧客が望むなら、いつかはその声に応えなければならない。より大きなディスプレーを搭載することは造作もない。それをどのように実現するかが見ものだ」(パーディー氏)
4.7インチバージョンの解像度は1334×750、5.5インチバージョンの解像度は1920×1080になることと予想されている。
エッジが丸くなる
意表を突いたうわさの発信はうわさ好きな人に任せるが、こうしたうわさによって、次期iPhoneに関してさらなる臆測が飛び交うことになる。別のうわさによると、iPhone 6はAppleの慣例に従わない可能性があるという。iPhone 6ではエッジが丸くなるらしいのだ。スマートフォンの世界では目新しいことではないが、iPhoneにとっては間違いなく新しい試みになる。エッジが丸くなることで持ちやすくなるだろう。ぜひ、採用されることを願いたい。
ディスプレーがサファイア製になる
Appleは最近、米GT Advanced Technologiesと提携を結んだ。GT Advanced Technologiesは、サファイアクリスタルの量産を目指している企業で、サファイアクリスタルの生産コスト削減に力を入れている。この提携から、iPhone 6では米Corningの強化ガラス「Gorilla Glass」の採用を打ち切り、サファイアクリスタル製の薄型シートが採用される可能性が垣間見える。
現在、サファイアクリスタルは「iPhone 5s」のスタートボタンとカメラのレンズで採用されている。だが、現時点では、高い生産コストのために、それ以上の使用は検討されていない。サファイアクリスタルのディスプレーが標準搭載されるようになったら、iPhone 6のディスプレー強度は恐らく増すだろう。
さらに薄型になる
iPhone 6の2つ目のバージョンのディスプレーが5.5インチになるという情報に加えて、本体がさらに薄型になるといううわさもある。カナダのオンラインメディア関連企業Quickscope Mediaの「Unbox Therapy」が公開した動画によると、5.5インチバージョンの厚みは6.1ミリである。これは最新世代の「iPod touch」と同じ厚みだ。これが事実なら、iPhone 6は厚みが7.6ミリのiPhone 5sよりも格段に薄型になる。この最新のうわさは、iPhone 6のケースを製造しているサードパーティーによるデザインのリークによって裏打ちされている。
価格がより高くなる
iPhone 6は、iPhone 5sの現行価格から100ドル値上げされる可能性が高い、といううわさもある。
パーディー氏によると、大幅な価格の上昇はデバイスのサイズアップによる避けられない現象でもあるという。同氏は次のように説明する。「大きなディスプレーを搭載したiPhoneを開発するには、より多くの開発費用が必要になる。製品の価格を上げるのは当然のことだろう」
iPhone 6の4.7インチバージョンの価格より高くなるといわれたら、納得がいかない。だがパーディー氏がいうように、より高価な5.5インチのiPhoneは選択肢としてあり得る。いずれにせよ、iPhone 6が格安価格で提供されることを期待するのは賢明ではないだろう。
カメラが強化される
iPhone 5sではカメラの品質が向上した。この事実を踏まえて、iPhone 6でさらにカメラ機能が強化されるといううわさがある。パーディー氏もカメラ機能の向上を期待している。
「iPhoneのカメラ機能には改良の余地がある」とパーディー氏は指摘する。「カメラは、Appleが機能を刷新して多くの機能強化を施すことが可能な領域だ。実際、カメラ機能が強化される可能性は高いだろう」
Appleが光学画像安定化ジャイロスコープメーカーの米InvenSenseと契約を結んだといううわさもある。この契約が事実であれば、iPhone 6には手ブレ補正を可能にするためのハードウェアが搭載されるかもしれない。
電子的な画像安定化機能が搭載されるという別のうわさもある。これが真実であるならば、デバイスの薄さを保つのに役立つだろう。
期待される仕様とソフトウェアの強化
iPhone 6には、よりエネルギー効率の高い小型のプロセッサが搭載される見込みだ。搭載がささやかれている20ナノメートルの新型プロセッサ(本稿では「A8」と呼ぶ)には、1GバイトのRAMが搭載される見込みだ(このプロセッサの主要メーカーは、台湾のTSMCであるとみられる)。その他に搭載される可能性のある機能には、Appleの指紋認証センサー「Touch ID」がある。Touch IDはiPhone 5sで搭載しているので、iPhone 6への搭載も確実視されている。
パーディー氏はAppleがスマートフォン市場における優位性を取り戻す上で、Touch IDが特に大きな役割を果たすという自身の見解を示している。「同業他社と違ったやり方をするときにAppleの真価が発揮される」と同氏はいう。
「Appleは指紋認証からどのようにして利益を引き出すかに注力している可能性が高いと踏んでいる。iTunesから音楽を購入する以外の用途に指紋認証を使用することに取り組んでいるに違いない」とハーディー氏は推測する。「モバイルコマースは、誰かが覇権を握ることはできない広く開放的な領域である。だが、Appleがその道を先導する可能性は高いだろう」
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