相違点を明らかにする
VMwareのアプリケーション仮想化ツール、2製品あるのには意味がある(2/2 ページ)
ThinAppとApp Volumesの違い
ThinAppで特徴的なのはアプリケーションを分離する点であり、同一OS上で共存できないアプリケーションがある場合には特に便利だ。またThinAppはVDI以外でのアプリケーションの展開にも有用である。
一方、App Volumesの最大の特徴は統一されたビューにある。App Volumesのコンポーネントはデスクトップにオーバーレイし、アプリケーションはあたかもネイティブにインストールされているかのように振る舞う。またApp Volumesはユーザー設定をデスクトップ間で移動させることもでき、プロファイルをローミングする必要はない。さらにApp Volumesはユーザーがインストールしたアプリケーションも配信できるので、管理の手間が軽減される。
こうした追加の機能により、App Volumesは強力なツールとなっている。とりわけVDIソリューション「Horizon View」でフローティング(流動)割り当て方式のデスクトッププールを作成できる点は大きい。フローティング割り当てのデスクトッププールはユーザーがログインする度に削除とリフレッシュを行うよう設定できるので、複数の従業員が同じ仮想デスクトッププールにアクセスするような場合に便利だ。App Volumesを使えば、ログインの度にアプリケーションやファイル、ユーザープロファイル、Writable Volumeデータを提供することによって、ユーザーに永続的なデスクトップ体験を提供できる。
ThinAppとApp Volumesの共通点
ThinAppとApp Volumesはどちらも、複数のデスクトップにアプリケーションを容易に展開するためのツールだ。これらの技術を使えば、ユーザー設定を維持したまま、アプリケーションを非永続型デスクトップに配布することもできる。どちらの製品を使うにせよ、デスクトップイメージに多くのアプリケーションを含める必要がないので、デスクトップイメージのサイズははるかに小さく抑えられる。同様にベースイメージからアプリケーションを除外できるので、管理対象のデスクトップイメージは少なくて済む。代わりにIT管理者はアプリケーションをユーザーグループのメンバーシップに基づき配布したり、特定の指名ユーザーに配布したりもできる。
さらにThinAppとApp Volumesはアプリケーションキャプチャー手法も似通っている。最低限のアプリケーションセットのクリーンな仮想マシンを使い、インストール時にファイルシステムやレジストリに加えられたあらゆる変更をチェックするという手法だ。ユーザーに最高のアプリケーション性能を保証するためには、どちらのツールもアプリケーションキャプチャー時に使われるコンポーネントを慎重に管理する必要がある。App Volumesのライセンスを持つ企業はThinAppのライセンスも持っているが、これは二者択一の状況ではない。VDI管理者は、これら2つのアプリケーション仮想化ツールを組み合わせて使用できる。例えば、ThinAppパッケージの配布にはApp Volumesを使うのが簡単だ。あるいはデスクトップへのアプリケーション配布にはApp Volumesを使い、分離を必要とする少数のアプリケーションの配布にはThinAppを使うのもいいかもしれない。
VMware HorizonスイートにApp Volumesを追加することで、VDIへのアプリケーション配信は大幅に簡略化される。ベースイメージを簡素化するためだけにThinAppを使う必要がないのは、素晴らしいことだ。App Volumesを使った方が、同じ結果をはるかに簡単に得ることができる。これら2つのVMware製品にはある程度の重複があるが、組み合わせて使うのも効果的だ。
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