ストレージ専用OS「NexentaStor」でVPSからクラウドサービスに転身
GMOインターネット「ConoHa」、性能大幅改善の鍵はSDSとSSD(2/2 ページ)
SSDの全面採用でユーザー収容率を25%程度も改善
NexentaStorとDell製品を活用した新生ConoHa(正式名称は『ConoHa by GMO』)は、VPSからクラウドプラットフォームへと強化して2015年5月に本番運用を開始した。
旧来のConoHaはHDD構成のストレージがボトルネックになりユーザーの収容率が頭打ちになっていたが、今回NexentaStorでオールSSD構成を採用したことで収容率を25%程度も高めることができた。アプリケーションへのランダムアクセスが高速化し、IOPS(1秒当たりのI/O件数)が増えてパフォーマンスがアップしたことで、1台の物理サーバにより多くのユーザーを収容できるようになったことが要因だ。また、顧客からの評価もHDD時代より体感スピードが確実にアップしたという声が多いという。
「今回オールSSDでストレージを組むのは初めての経験で、中でもOpenStackのコンポーネントの1つであるブロックストレージ『Cinder』と連係する部分で苦労していましたが、ネクセンタ・システムズ・ジャパンから必要な技術のサポートが受け、予定通り無事に完了することができました」(斉藤氏)
現在ConoHaは、個人でサービス開発を行うプライベート用途から、インターネットでビジネスを展開するエンタープライズ用途まで幅広いIaaS(Infrastructure as a Service)となった。ユーザーを増やし、追加ストレージの利用率も向上している他、ブロックストレージを利用する顧客からも好評だという。
「SDSで低コストかつ汎用的なストレージサーバを構築することで、SSDの価格上昇を抑えることができました」と述べる斉藤氏。Webアプリケーションを運用しているユーザーが最も多いConoHaでは、DBへのアクセスなどストレージ性能がネックになるためオールSSDは避けられない選択だったと振り返る。
サーバ構築したユーザーなどはインターネットの掲示板やSNSなどに、「プログラムを動かすスピードが格段にアップした」と書き込むなど、SSDのパフォーマンスが正しく評価されていることに、斉藤氏はほっと胸をなで下ろしている。
新たなオプションサービスの開発に挑むConoHa
ConoHaはVPSサービスからIaaS型パブリッククラウドサービスへと大きく進化し、さまざまな機能が加えられた。今後はロードバランサや「Geo DNS」(地理データベースと接続元IPアドレスを照合し、リクエストを特定のエンドポイントに転送することで負荷を分散する機能)などを使って新たなオプションサービスを作っていくことも視野に入れている。
また、現在の米国やシンガポールなど既存の海外リージョンに加えて、ヨーロッパ地域などにもデータセンターを増やし、国内外のユーザーが24時間365日快適にConoHaを利用できるよう地球規模で拡大していく考えだ。
「NexentaStorとSSDによってパフォーマンスの向上は実現できましたが、これに満足せず今後もより高いパフォーマンスと利便性を提供できるよう改善し続けていく覚悟です」。そう語る斉藤氏は、今までにないサービスを開発してConoHaファンを喜ばせようと思い描いている。
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