3種の「ブランチ」を比較
まだまだ謎が多い「Windows 10」、3つあるアップデート方法の使い分けは?(1/2 ページ)
従来のWindowsから更新方法が大きく変わった「Windows 10」。そのアップデート手段として、「ブランチ」という3種類の異なるオプションが用意されている。どれが最適なのだろうか。
米Microsoftの最新OS「Windows 10」では、複数の「ブランチ(Branch、分岐)」と呼ばれる仕組みを通じて、それぞれ異なる間隔で更新プログラムを自動配信する。この仕組みは、Windows 10をWindowsファミリーにおける最後のOSにするという、Microsoftの決断の産物だ。数年後に次の最新OSがリリースされるのではなく、Windows 10が継続的に更新される。
結果的に、IT管理者がWindowsの更新を管理する日常は終わる。Windows 10の更新頻度を管理者が選ぶことは可能だが、「Current Branch(CB)」「Current Branch for Business(CBB)」「Long Term Servicing Branch(LTSB)」の3つのオプションについては、対象とされるユーザー層が異なることを除き、いずれもはっきりしたことは分かっていない。
併せて読みたいお薦め記事
「Surface」がWindows 10で進化
Windows 10のアップデートを理解する
主にホームユーザー向けのCurrent Branch
第1のオプションであるCBは、Windows 10の非プロフェッショナルエディション、つまり「Windows 10 Home」向けの最も一般的なブランチとなる。CBには、Windows 10の評価プログラム「Windows Insider Program」を卒業したばかりの最新コードが含まれる。またCBでは、Windows 10の更新プログラムをユーザーへ即座に配信する。ユーザーにはインストールするかしないかの選択肢は与えられない。
通常、Windowsの更新プログラムは夜間に自動的にインストールされ、システムが再起動する。ユーザーがインターネット接続を切断したり、システム更新機能の「Windows Update」を無効にしたりしない限り、ブランチは常に最新の状態に更新される。CBでは、Microsoftは最新の状態にないWindows 10をサポート対象としない。
エンタープライズ向けのCBB
Windows 10のエンタープライズ向けエディション「Windows 10 Pro」「Windows 10 Enterprise」「Windows 10 Education」では、CBBが最適だと言えそうだ。CBBでは、Microsoftは一定期間(約90日)、重要な更新プログラムや不具合の修正、新機能のプッシュ配信を見合わせる。IT部門はこの短い猶予期間の間に、配信予定の更新プログラムを自社環境でテストして業務用アプリケーションの互換性を確認できる。パッチで不具合が生じた場合のモルモットにならずに済む、というわけだ。
もしも社内環境で互換問題が見つかった場合、どうすればWindows 10の更新プログラム配信を見合わせることができるのかについては、本稿執筆の時点でははっきりしない。場合によっては、この猶予期間がパッチの不具合によって全ネットワークをダウンさせないための緩衝材となるだろう。
CBBでも、Microsoftは最新の更新プログラムを適用していないマシンについてはサポートを提供しない。引き続きサポートを受けるためには、管理者が更新プログラムを適用し続ける必要がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[オーティファイ株式会社] AIでコーディングは加速したのにテストはそのまま? いまQAに必要な進化とは -
事例
[オーティファイ株式会社] QAで開発サイクルを遅延させない 8社の事例に学ぶ「テスト工程」の課題解決策 -
製品資料
[株式会社ガラパゴス] 「AIっぽい広告」の山に埋もれさせない AIマーケで着実に成果をだす秘訣とは? -
製品資料
[株式会社ガラパゴス] 「広告投資」調査レポート2026:勝ち組企業は何に投資しているのか? -
製品資料
[株式会社Helpfeel] 「問い合わせの渋滞」を解消、情シスの負担を軽減する“次世代型AI”活用方法
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
2
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
3
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
4
9割が頓挫する「AI内製化」 差がついたのはツールより設計力
-
5
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
6
「IBM i(AS/400)はクローズドなシステム」という誤解 DXに寄与する一歩
-
7
「企業内サーバ環境の利用実態」に関するアンケート
-
8
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
9
「AI活用を前提とした業務PCへの移行」に関するアンケート
-
10
AIエージェントが自社を襲う 人間より危険な「非人間ID」の盲点
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
-
9
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
-
10
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー