IoT、DCIM、オープン標準サーバなど
「液冷方式」普及も――2016年データセンターを変える8つのトレンド(2/2 ページ)
5.高度なメトリクス
大抵のデータセンターは、PUE(Power Usage Effectiveness:電力利用効率)などのシンプルなメトリクス(評価基準、測定指標)だけに注目しているが、PUEだけでは不十分だ。
「データセンターの効率を改善するには、より総合的なメトリクスが必要だ」とチェッキ氏は語る。
チェッキ氏が会ったデータセンター管理者の多くは、過去1カ月の電力消費量を知らなかったという。そうした情報は施設管理者が握っているか、あるいはデータセンターとオフィスエリアの消費電力が個別に計測されていないからだ。
IT担当者は消費電力の計測だけでなく、水道使用量やホットアイル(高温通路)からオフィスエリアへの熱移動量も計測する必要がある。
「より良いメトリクスを使う必要がある。PUEだけでは不十分だ」とチェッキ氏は話す。「ベンダーの営業担当者はPUEのことばかり話すが、PUEが優れていても、役に立たない巨大データセンターもある」
6.再生可能エネルギー
データセンターでは今後も環境問題が重視されるだろう。この問題については、環境保護団体Greenpeaceの報告書で取り上げられることも多い。巨大規模のデータセンターの多くはグリーンプロジェクトに取り組んでおり、大企業のデータセンターではコンプライアンス要求に対応するために、あるいは環境意識に欠けるという社会からの批判をかわすために、再生可能エネルギーに投資する動きが広がっている。
「多くの大企業が再生可能エネルギーに多額の資金を投じている」とチェッキ氏は語る。
7.液冷方式
液冷方式は以前から話題になっており、メインフレームでは何年も前に使われ始めた。チェッキ氏によると、現在、1台のラックに250キロワットを供給できる新技術が利用可能であり、そこではハイパフォーマンスコンピューティングなどのシステム用に液浸冷却方式が重要な役割を果たしているという。
液冷方式のメリットとしては、列やラック単位で特定の範囲に導入可能であることや、可動部がないので非常に静かで信頼性が高いことなどが挙げられる。こうした利点にもかかわらず、液冷方式を採用しているデータセンターはまだ多くないという。
「これらの技術の多くが、今後2~3年の間に普及するだろう」とチェッキ氏は語る。
8.DCIMと自律システム
チェッキ氏によると、今日のDCIM(データセンターインフラ管理)ソフトウェアは、数年前の製品とは同じではないという。データセンターのさまざまな分野との連係が進むとともに、予測的アナリティクス機能を備えるようになったからだ。
「いずれ、DCIMにインテリジェンスが加わるだろう」と同氏は語る。DCIMの機能は今後も存在するだろうが、新たなレベルのインテリジェンスと高度な自動化機能を備えた異なる製品に統合されるだろう」
その結果、将来的にはデータセンターに必要なITスタッフが減少する可能性が高いという。
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