IoTやDockerにも乗り出した
Microsoft Azure、2015年の“覚醒”、AWS対抗の注目アップデートを見る(2/2 ページ)
Azure Stack
「Microsoft Azure Stack」はパブリッククラウドにいまだ慎重な企業のためのプライベートクラウドサービスだ。「Software Defined Infrastructure」(ソフトウェア定義のインフラストラクチャ)の他、Azureポータル、「Azure Resource Manager」、そしてAzureベースのIaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)サービスを組み合わせたものである。Microsoftのパブリッククラウドで提供されるIaaS、PaaS、管理機能などを利用して、ワークロードをファイアウォールの向こうに置くことによって、予見可能なリスクを避けることができる。
「顧客側でホステッドクラウド環境への移行準備が整えば、AWSとの競合に負けることはないと、Microsoftは考えている」とフリーマン氏は語る。
勢力範囲の拡張
パブリッククラウド市場はもちろんグローバルなものだが、多くの場合、特定の地域の条件も考慮しなければならない。
主に各国の情報関連法規などに対応するため、大規模クラウドベンダーはデータセンターを世界中に展開し、可能な限り幅広いユーザーを獲得しようとしている。Microsoftも例外ではなく、新しいデータセンターを英国、インド、ドイツ、オランダに設置した。Azureは現在、9カ国20地域で運用されている。
Azure Container Service
競合他社と同じように、Microsoftも2015年9月、自社のパブリッククラウドにおいてコンテナ群を編成、管理できる独自のコンテナサービスを提供すると発表した。
「Azure Container Service」は、「Docker」「Apache Mesos」、そして「Mesosphere Datacenter Operating System」上に構築される。Microsoftはもちろん、こうした機能を提供する最初のベンダーというわけではなく、現時点で必ずしも他社より優れている点があるわけでもない。だが、コンテナ管理をめぐって競争が激化しつつある中、こうしたサービスに乗り出すことは重要なステップとなる。
Red Hatやオープンソースコミュニティーを歓迎
オープンソースソフトウェアはクラウドにおいて大きな役割を担っている。そして一時は閉鎖性で悪名高かったMicrosoftも、サトヤ・ナデラCEOの下でオープンソースにためらうことはなかった。DockerからHadoopまで、Azureは2015年もオープンソースの取り込みにまい進した。そして、この大転換の締めくくりとして、恐らく米Red Hatとのパートナーシップ以上のものはなかっただろう。
Azureで提供される最初のLinuxディストリビューションというわけではないが、Red Hatは明らかにパブリッククラウドに導入されるべきものから抜け落ちていた。その状況が変わったのは2015年11月。MicrosoftはAzure上で、「Red Hat Linux Enterprise」アプリケーションやRed Hatツールを直接実行できるようにすると発表した。
「Microsoftは1年半前と全く違う会社になった」と、米調査会社IDCのプログラム担当副社長ロバート・マホワルド氏は述べている。
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