モバイルの2大OSを比べてみた
iPhone搭載の「iOS」を好む人と、「Android」が大好きな人の違い(2/2 ページ)
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アプリの可用性
iOSデバイスよりもAndroidスマートフォンの方が流通しているにもかかわらず、多くのアプリ開発者は、まずiOS市場にアプリを投入する。その理由の1つは細分化にある。Android市場には文字通り何千もの異なるAndroidスマートフォンが存在する。RAM、プロセッサ、ディスプレイのサイズ、ディスプレイの解像度などは、それぞれ異なる。それから、数え切れないほどの多数のバージョンのAndroidが常時使用されている。このような状況の中、アプリ開発者にとってサポート需要に後れず対処するのは至難の業だ。特殊なバグをつぶすのは非常に厄介になる可能性がある。それから、テストの問題もある。何千ものAndroidスマートフォンに対応するより、少数のiOSデバイスに取り組む方がずっとテストが簡単だ。
その結果、iOSユーザーはAndroidユーザーよりもずっと早い段階でアプリを利用できるようになることが少なくない。場合によっては、iOS市場にリリースされたアプリが、Android市場では永遠に出回らないこともある。例えば、Adobeの「Photoshop Sketch」やTapbotsの「Tweetbot」などの素晴らしいアプリは、iOSでは利用できるがAndroidでは利用できない。Androidスマートフォン専用アプリとして作成されたアプリにも同じことがいえる。だが、基本的には、このような事象が発生するデフォルトの設定のiOSデバイスで利用できないカスタマイズ機能を活用しているアプリに限られる。Crafty Apps EUの「Tasker」がその一例だ。
通常、App StoreはAppleが厳しく管理し、デバイスの多様性が限られているため、Google Playストアでは見られない一定レベルの品質管理が保証されている。Androidでは、新しいバージョンのAndroidにアップグレードした後にアプリで不具合やバグが生じることは珍しくない。それは、アプリの開発者が自分のアプリを新しいバージョンのAndroidに適合させる機会が得られないことに起因する。iOSアプリでは、こういったことが起こる頻度はAndroidアプリよりも低い。
アプリの開発者がiOS対応のアプリを先にリリースするからといって、iOSがアプリのシェアの大部分を占めているわけではない。それどころか、サイドローディングのサポートにより、Androidユーザーの方が利用できるアプリは多い。また、公式のアプリストアを確認しても、Google Playの方がApp Storeよりもアプリの数が数十万個多いというのが大半の見方だ。
その他の検討事項
携帯電話の通信事業者が、今使っているiPhoneをSamsung Electronicsのスマートフォンと簡単に交換できるようにしていることがある。だが、これはそれ相応の困難な道のりや障害を経ることなくプラットフォームを移行できることにはならない。例えば、一方のプラットフォームでダウンロードしたアプリはどんなものであれ、新しいプラットフォームでもダウンロードが必要になる。何より重要なのは、購入済みのアプリを再購入しなければならない点だ。
このようなプラットフォームの垣根を越えた移行に不安を持つユーザーのために、Appleは「Move to iOS」という公式アプリをリリースしている。このアプリは、使用中のAndroidデバイスからiOSデバイスにコンテンツを楽に移せるようにすることで、AndroidからiOSへの移行作業を簡略化することを目的としている。GoogleもAndroidの新規ユーザーを対象に同様のリソースを用意している。こちらは音楽、写真、連絡先を簡単に転送できるようにするもので、代替アプリを探すサポートも提供している。
USBの搭載とアクセサリー全般のサポートに関する問題も、もう1つの大きな検討事項になるだろう。接続可能なUSB対応周辺機器の数を考えると、Androidスマートフォンの方がずっと用途が広い。例えば、キーボード、マウス、ゲームコントローラー、外付けHDDなどを使用できる。一方、Appleは同社独自の「Lightning」ケーブルを採用している。適切なアダプターがあっても、AndroidスマートフォンのようにMicrosoftの「Xbox 360」のコントローラーがサポートされることはない。Appleとサードパーティーによってあらゆる種類のiOS用ハードウェアアクセサリーが提供されている。だが、一部を除けばBluetoothベースのものがほとんどだ。
BlackBerryとWindowsはどうか
BlackBerryとMicrosoftもずっと前からスマートフォン用のOSを提供しており、技術的にはiOSとAndroidの代わりが務まる。この2つのOSにも検討すべき点が幾つかある。Windows環境に満足している熱心なPCユーザーであれば、Windowsスマートフォンは非常に魅力的な選択肢になるかもしれない。また、BlackBerryはかつて厳しいセキュリティ管理を求める企業で使用されていた。Microsoftの「Windows 10 Mobile」とBlackBerryの「BlackBerry 10」はどちらも優れたOSである。だが、利用できるアプリとスマートフォンの選択肢が限られているため、これらのOSを取り巻く状況は芳しくない。
アプリの多様さと同じくらい、見つからないアプリの数も多い。Pinterestの「Pinterest」やSnapchatの「Snapchat」も一例だ。モバイルOSの市場シェアを一目見れば、その状況が悪化の一途をたどっていることが分かる。BlackBerryとWindowsの両方を合わせてもシェアは全体の約4%程度で、そのシェアは下降線をたどっている。実質的に誰も使用していないプラットフォーム対応のアプリを開発するアプリ開発者はいないだろう。
デバイスの観点では、最新のBlackBerryスマートフォンである「BlackBerry Priv」はBlackBerry 10ではなくAndroidを搭載している。また、最新のBlackBerry 10デバイスである「BlackBerry Leap」は、2015年4月にリリースされている。Acer、Hewlett-Packard、Microsoftをはじめとする少数のメーカーはいまだにWindows 10 Mobileスマートフォンを提供している。だが、Microsoftの「Lumia」シリーズを除けば、手頃なものやニッチなデバイスが大半だ。
技術的にはWindowsとBlackBerryはiOSとAndroidの代わりが務まるだろう。とはいえ、この2つのOSが市場で大逆転劇を起こさない限り、これらのOSは避けることをお勧めする。
自分らしさで選択を
繰り返しになるが、AndroidとiOSはどちらも大いに役立つ。念頭に置くべきは、iOSで不可能なことがAndroidでできるケースはそれほど多くないことである。その逆もまたしかりだ。どちらかといえば、そのような事柄にどのように取り組むかが問題だ。自分のスマートフォンやワークフローをカスタマイズするために規制の緩い自由を望むならAndroid、箱から出してすぐに使える洗練されたデバイスが良ければ、iOSが適切だろう。好きな方を選ぶとよい。
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