パワフル、長持ち、4Kディスプレイ
徹底レビュー:サーバ用CPU搭載のモンスターノート「ThinkPad P50」に不可能はないか(2/2 ページ)
性能
P50のCPUは2.8 GHzの「Intel Xeon E3-15-5M v5」、GPUは「NVIDIA Quadro M2000M」の4GB DDR5。16GBのDDR4メモリ、驚くほど高速な500GB PCIe SATA 3 SSDを搭載し、全般に素晴らしい性能を発揮する。
「TechTarget」がテストしたP50のレビュー機は最も高額な仕様で、同社のWebサイトでは現在、2353ドル(約25万円)で販売されている。LenovoのWebサイトに掲載されたP50は最も安いもので1323ドル(約14万円)から。P50は拡張性が高く、画像解像度が低いオプションや、CPUに「Intel Core i7」を使うオプション、HDD容量を抑えたオプションもある。スケールダウンすれば大幅に予算を削減できるが、あらゆる装飾品が付属したP50には何かがある。
予想通り、同ワークステーションはCADやエンジニアリングソフトウェアといった高い処理能力を要する業務用アプリに最適だ。言うまでもなく、普通の日常業務は難なくこなす。専用のNVIDIA Quadro M2000Mは4K動画編集や3Dモデリングに最適だ。余暇に最新ゲームを楽しみたいのであれば、P50はそれにも対応できる。ただし3DMark Firestrikeのベンチマークスコアは中程度で、同チップセットは真にゲームを指向するものではない。PCIe SSDによって生産性はさらに強化され、P50はわずか数秒で起動できて、大容量のデータファイルの移動も比較的難なくできる。
P50レビュー機の技術仕様は以下の通り。
- Windows 10 Pro
- 15.6型4K(3840×2160)IPSディスプレイ
- Intel Xeon E3-1505M CPU 2.8GHz
- NVIDIA Quadro M2000M 4GB DDR5
- Intel HD 530グラフィックス内蔵
- 16GB DDR4
- 512GB PCIe SSD SATA3
- 802.11 b/g/n/ac
- Bluetooth 4.1
- サイズ: 14.86 x 9.93 x 1.16インチ
- 重さ: 約2.67kg
- 価格: 1323ドル(約14万円)~
- レビュー機仕様の価格: 2,353ドル(約25万円)
ベンチマーク
wPrimeによる処理能力比較結果(単位:秒、スコアが低いほど高性能)
PCMark8 Home(Accelerated)によるWindowsの相対的なシステム性能比較。Web閲覧、ビデオストリーミング、文書入力、ゲームなど一般的な操作に関する性能を比較(スコアが高いほど高性能)
PCMark8 Work(Accelerated)によるWindowsの相対的なシステム性能比較。業務関連のタスク性能を比較(スコアが高いほど高性能)
3DMark 11によるグラフィックスカードの相対的なゲーム性能比較(スコアが高いほど高性能)
3DMark Fire Strikeによるビジュアル性の高いゲームに関する相対的なグラフィックスカード性能比較(スコアが高いほど高性能)
CrystalDiskMarkによるストレージドライブ性能テスト
発熱とノイズ
P50は本体の後部に2つの大きな通気口がある。ワークステーションとしては驚くほど静かで、発熱したのは30分のHDビデオの後のみだった。冷却システムの動作音はユーザーには聞こえないかもしれないが、確かに機能している。キーボードを使いながらHDビデオをP50のレビュー機で30分間ストリーミングした後に本体の底部に触れると温かく感じる程度で、ひざの上に乗せても快適に使用できる。
バッテリー
バッテリー持続時間のテストはFuturemarkのPowerMarkを使ってバランスモードで実施した。テストではWeb閲覧、ワープロ、ゲーム、ビデオ再生のワークロードを組み合わせた。このテストでは一般的なWeb閲覧のみの場合に比べてはるかに高い負荷をかけ、高いストレス下で使った場合のシミュレーションを繰り返した。負荷の高いテストだったため、単にSNS「Facebook」をチェックしたり動画配信サービス「Netflix」を見たりしただけの場合に比べてスコアはかなり低い。
Powermarkによるバッテリー持続時間のベンチマークテスト(単位:分。スコアが高いほどバッテリー持続時間が長い)
ワークステーションのバッテリー持続時間は必ずしも長くない。だがこのマシンは例外だった。Lenovo ThinkPad P50のレビュー機は終了するまで5時間12分持続した。普通の日常業務に使っている限り、バッテリー消費は今回のバッテリーテストほど激しくない。つまり、バッテリーは1回の充電で最大7時間もつことが期待できる。
結論
パワフルな仕様、美しい4Kディスプレイ、反応の良いキーボード、耐久性の高い筐体を備えたP50は素晴らしいマシンだ。持続時間の長いバッテリーのおかげで、電源がない場所でも業務を続けられることを忘れてはいけない。
持ち運びやすさは多少譲ってもいいというパワーユーザーであれば、さらに高速なNVIDIA M4000M GPUを搭載したLenovoの「P70」モデルも選択肢になるだろう。一方、それほどの性能を必要としない場合、「MacBook Pro」や「Dell Precision 5510」も検討対象になる。いずれもP50より450グラム以上軽い。
それでもほぼ全ての分野における優れた性能や、バッテリー持続時間の長さを考えれば、総合的に見てP50に対抗できるワークステーションはほとんど存在しない。
長所:
- バッテリー持続時間の長さ
- 素晴らしいキーボード
- 美しい4k IPSディスプレイ
- 力強い性能
短所:
- 明るさの制約
- 代替製品に比べた重さ
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