主要管理ツールを紹介
データベースはなぜ遅くなる? パフォーマンス管理で知っておきたい5つの要素(2/2 ページ)
データベースのパフォーマンス管理ツールが必要になるタイミング
データベースのパフォーマンス管理ツールでは、さまざまなことができる。具体的には、「ボトルネックと競合ポイントの特定」「ワークロードとスループットの監視」「SQLのパフォーマンスと最適化の確認」「ストレージの容量と断片化の監視」「システムとDBMSのリソース使用状況の確認および管理」などといったことだ。
データベースのパフォーマンスに関する問題は、業務を効率的に行うことができないエンドユーザーの主張から発覚することが多い。だが、往々にして、ユーザーの悩みは「システムが遅い」「画面の動作が以前より遅くなった」のようにやや曖昧で大ざっぱなものになる。このときに必要なのは、正確な問題を突き止めて、ツールを使用して解決策を特定できるようにすることだ。データベースのパフォーマンス管理ツールは、問題の特定に加えて、問題に対する解決策を導き出して実施するのにも役立つ。
データベースのパフォーマンス管理ツールは、サービスレベル契約(SLA)を導入して自社のアプリケーションのパフォーマンスを管理している企業には欠かせない。このツールを使用することで、適切な水準のサービスを全てのITユーザーに確実に提供できる。それも、ビジネスの優先事項に従った、許容できるコストで提供可能だ。
多くの企業は複数のDBMSを使用している。そして、データベース管理者には企業の全データベースシステムについて、そのパフォーマンスを確保する任務が課されている。だが、それぞれのDBMSには異なるインタフェース、パラメーター、設定が用意されている。これらは、いずれもデータベースシステムの動作に影響を与える。種類の異なる複数のデータベースパフォーマンス管理ツールを使用すれば、こうした無秩序な状況が分かりやすくなる。それは、ツールに合理的なインタフェースが採用されていることで、DBMSごとに全く異なるこれらの要素が外観的にも感覚的にも似たようなものになるためだ。
データベースのパフォーマンス管理ツールの市場
このツールの市場は3つのカテゴリーに分類できる。1つ目はDBMSベンダー市場で、IBM、Microsoft、Oracleなどが含まれる。これらの企業は異種データベースパフォーマンス管理ツールに加えて自社のDBMS用のソフトウェアも販売している。2つ目のカテゴリーには大手独立系ソフトウェアベンダーやテクノロジープロバイダーが該当する。具体的には、BMC Software、CA Technologies、Dellなどで、他のカテゴリーのシステムソフトウェアに加えてデータベースパフォーマンスソフトウェアを販売している企業だ。3つ目のカテゴリーには、ニッチなデータベースツールを扱うソフトウェアベンダーで、データベース管理に重点を置く企業が含まれる。例えば、Bradmark Technologies、IDERA、SolarWindsなどだ。
通常、これらのツールは顧客に直接販売され、ユーザー単位、データベースコア単位、管理サーバのサイズに応じてライセンスが付与される。多くの場合、データベースパフォーマンスツールは、初めてDBMSを購入するときに提供されるデータベースソフトウェアに付属している。
データベースのパフォーマンス管理ツールは、ITパフォーマンス管理ソフトウェア市場において重要な部分を構成している。得られるメリットは多く、製品に関しても多数の選択肢がある。このシリーズの次の記事では、データベースのパフォーマンス管理ツール購入の妥当性を示せるように、企業が直面するパフォーマンス問題の種類と、これらのツールを使用してそうした問題に対処する方法について説明する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
「IBM iはDXのボトルネック」は誤解 意外と知らない今風モダナイズの効果
-
6
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
7
「朝8時にバッチが終わらない」データ爆発の危機をJPX総研はどう乗り越えたか
-
8
AI導入後に発覚する「社内文書を読めない」問題 情シスは何を直せばいい?
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
「Windows 10」が入ったままの“Windows 11未移行PC”に残された延命手段
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー