ChatOpsで進化するIT部門のコミュニケーション【第2回】
主要チャットサービスを比較――エンジニアだけじゃないチャット活用シーンとは?(2/2 ページ)
チャットサービスを比較
近年、多くのチャットサービスが登場し、凌ぎを削っている。ここでは代表的なチャットサービスを3つ挙げ、その特徴や価格などを紹介する。
Slack
Slackは今最も人気を集めているチャットサービスで、連係できるサービスの多さに特徴がある。「App Directory」という連係可能なサービスの一覧を提供しており、ユーザーは自分が利用しているサービスを選ぶと、数回のクリックと認証だけで連係することができる。連係できるサービスにはバージョン管理の「GitHub」やスケジュール管理の「Google Calendar」、タスク管理の「Trello」などがある。
またSlackには、「Reaction」というFacebookの“いいね”に相当する絵文字が付けられる機能があったり、音声・動画通話に関する新機能が積極的に追加されたりする点も面白い。スタンダードプランで1ユーザー当たり月額6.67ドルから利用できる。フリープランもあるが、連係できるサービス数やログの保存期間に制限がある。
ChatWork
「ChatWork」は国産のチャットサービスで、「タスク管理機能」が特徴である。チャット上でタスクの作成や担当者のアサイン、タスク一覧の確認ができ、他のタスク管理サービスを利用する必要がない。タスクを中心としたコミュニケーションが可能である。
アクセス制限のようなセキュリティ対策を強化した、大企業や官公庁向けの「KDDI ChatWork」(KDDIと共同開発)というバージョンがある。ビジネスプランで1ユーザー当たり月額500円から利用できる。フリープランもあるが、グループチャットの数やストレージ容量には制限が設けられている。
HipChat
「HipChat」は、プロジェクト管理ツールの「JIRA Software」やコラボレーションソフトの「Confluence」を提供するAtlassianのチャットサービスである。
他のサービスと違い、クラウドだけでなくオンプレミスでも提供しているため、社内のセキュリティポリシーでクラウドの利用が難しい企業でも利用できる。またWindows向けのネイティブアプリを提供しており、動作が高速なのも特徴である。
フリープランでもユーザー数や連係できるサービス数に制限が無い。ビデオチャットやスクリーン共有が可能なプラスプランは、1ユーザー当たり月額2ドルで利用できる。
どのチャットサービスを選べば良いのか
上で挙げた3つのチャットサービスの中で、どれを選べば良いのだろうか。
筆者はどのサービスも利用した経験があるが、やはり一番のお勧めはSlackである。利用者が多いためインターネットに多くのノウハウが蓄積されているし、連係できるサービスの数も群を抜いている。
ユーザーインタフェース(UI)も全体的にきれいで使いやすく、絵文字やReactionのおかげで楽しくコミュニーションが取れる(UIは全て英語であるが、内容が簡単なため利用に問題が出ることはないだろう)。またAPIが充実しているため、ボットなどを使って機能を拡張しやすいことも魅力である。
今回はチャット活用によって得られるメリットや代表的なチャットサービスを紹介した。次回はMicrosoft、LINE、Facebookが立て続けに提供を開始したボットフレームワークや、それらを使ってサービス化されたボットなど、ChatOpsの詳細について解説する。
堀内晨彦(ほりうち あきひこ)
生まれも育ちも香川県。香川大学大学院 情報科出身。学生時代は研究の傍ら、勉強会やコミュニティー活動に積極的に参加し、「Hubot×ChatOps勉強会」などを主催。2016年4月からは上京し、ICT企業でクラウドエンジニアの見習い中。趣味は料理とカメラ。
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ChatOpsで進化するIT部門のコミュニケーション
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