それはもう人智を超えた領域
人類だけではもう無理──複雑怪奇なネットワークを「無線LAN分析」で制御する(1/2 ページ)
無線LANの状況分析は、モバイル端末とエンタープライズネットワークの両方で管理方法に変化をもたらす。IT部門は分析結果を活用してネットワークのパフォーマンスを最適化し、問題をリアルタイムで解決できる。
人類を支える「分析」は実際なにをしている
無線LANは、今、膨大なデータ転送が引き起こす問題に直面している。だが、幸いにも解決策が存在する。それが「無線LAN分析」だ。
職場で携帯端末を利用するユーザーが増え続ける中で、無線LANネットワークはかつてなく普及し、重要な存在となった。だが無線LAN接続デバイスの導入規模が大きくなれば、IT部門が需要のパターンを予測し、問題の発生を検知し、そうしたネットワークを最適な状態で管理することは難しくなる。
IT業界、特にネットワークの分野で「分析」という用語が広まっているのには理由がある。現代の情報システムは、ミッションクリティカルでありながら極めて複雑になったので、ネットワーク管理者が管理画面のステータスページを見ただけで、モバイルアプリケーションへの対応状況や安定性、性能の問題にセキュリティ問題など全てを把握することはもはや期待できない。
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苦悩する無線LAN管理問題
しかし全てが失われたわけではない。分析は何十年も前から、物理、化学、経済モデリング、現代の航空機といった幅広い分野で複雑な問題を解決してきた。例えば、旅客機を利用したとき主翼の上にあるシートで窓際の席に座ると、膨大な数の動翼が全て同時に動いていることに気付くかもしれない。
これは初期の航空機のように、操縦士が制御用のケーブルを操縦棹で引っ張っているわけではない。操縦士が機体制御を指示すると、何十ものプロセッサで数万行のコードでできたプログラムが走り、その結果とその時点における燃料消費や高度、風などの変数を勘案して油圧作動装置などの仕組みとパネルを動かす。そのため、リアルタイム分析がなければ、現代の航空機を運航できない。
コンピューティングによる分析では、相互に関係のない分散した変異の多いデータを大量に検証し、人間だけでは決して気付かない傾向や動向を提示してくれる。ITにおける分析は、コンピュータおよびソフトウェアの処理能力と、人の脳が持つ視覚情報処理能力との組み合わせを伴う。ネットワークとIT管理を支援して問題や傾向、機会を視覚化し、状況を把握し、問題解決に対応する処理能力により、分析は向こう数年のうちに、あらゆるネットワーク運営において必須の存在になる。
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