【連載コラム】医療ITの現場から
クラウド電子カルテの普及は止まらない――価格を左右する“サービス”の見えざる価値(2/2 ページ)
電子カルテは「システム+サービス」の商品
しかし、電子カルテは購入してすぐに利用できる商品ではありません。電子カルテはあくまでデータベースにすぎないため、医療現場の環境に合わせたカスタマイズが必要です。また、電子カルテは診療所におけるシステムの中核であり、外注検査や画像ファイリング、診療予約などのさまざまなシステムと連係することが望ましいです。さらに導入前には、医師およびスタッフに対して医療機関の運用に合わせた研修をする必要があります。システムベンダーが、事前に医療機関と十分な打ち合わせをしてセッティングや研修をしっかり実施することで、現場での使用に耐え得る電子カルテが出来上がるのです。つまり、電子カルテはシステムと研修などのサービスが組み合わさった商品であり、その価格はシステムとサービスの集合体として設定されているのです。
クラウド時代、電子カルテは価格の二極化が進む
今後、クラウド型の電子カルテが一般的になると、このセッティングや研修などのサービスの部分こそが価格の中心となり、いかに現場のニーズをくみ取り、医療機関の要望に合わせたものに仕立て上げることができるかが重要となります。その結果、「料亭並の手厚いサービス」は高い料金で、「定食屋のような限定的なサービス」は安い料金といった価格の二極化が進むことでしょう。今後は、電子カルテの価格面だけではなく、サービス面にも着目して選定していくと良いでしょう。
著者紹介
大西大輔(おおにし だいすけ) メディキャスト株式会社 メディプラザ統括マネージャー
2001年一橋大学大学院MBAコース卒業後、同年日本経営入社。2002年に医療機関の“選ぶ”を支援する展示場「メディプラザ」の1号店を東京(神田)に立ち上げ、その後2003年にメディプラザ大阪、2005年にメディプラザ福岡を順次開設。2013年医師の右腕を育成する「電子カルテクラーク導入プログラム」をプロデュース。専門の医療IT分野については、医師会、保険医協会などの公的団体を中心にセミナー講師を多数実施。
【関連サイト】
医療関連商品カタログ「メディプラザ」
医師の右腕を育成する「電子カルテ+クラーク養成講座」
医院・クリニックのオフィシャルホームページ制作システム「Wevery!」
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【連載コラム】医療ITの現場から
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