フラッシュストレージの価値を正しく評価する
SSDユーザーが“脱HDD”をして実感する6つのメリット(2/2 ページ)
電力と冷却の削減
フラッシュメモリを使用するストレージデバイスは、モーターやアクチュエータを搭載するHDDと比べて消費電力が少なく、発熱量も少ない。結果的に冷却の必要性が減る。そのコスト削減効果は明白だ。施設の物理的な制限のせいでデータセンターの電力や冷却能力を増強できない場合には、その有り難みはさらに増す。
寿命の改善
フラッシュストレージがもたらすメリットの中で恐らく最も理解されていないのは、デバイス寿命の向上とそれに伴う経済的なメリットだろう。フラッシュストレージの信頼性と摩耗特性は、電気機械装置であるHDDとは異なり、7年保証や10年保証が提供されるほどだ。中にはサポート契約を継続する限り、無期限保証を提供するベンダーまである。長期的な総所有コスト(TCO)で考えると、コストに及ぶ影響は甚大だ。
ここで重要なのは、フラッシュストレージシステムのエンクロージャからストレージコントローラーを分離し、ストレージコントローラーを単独で更新できるようにすることだ。そうすることで、ベンダーは“いつまでも古くならない製品”を提供でき、ひいてはそれがコスト面のメリットにつながる。
パフォーマンスチューニングコストの節約
フラッシュストレージシステム導入のメリットとして最もひんぱんに報告されるのは、パフォーマンスを調整する必要性が減り、結果的にコストを節約できるというものだろう。つまり、もはやパフォーマンスに関する問題を追跡したり、ワークロードのバランスを取るためにHDDのアクチュエータアームを動かしてデータを移動させる必要はないということだ。
データ保存コストは明らかに不適切な評価基準だが、コスト削減は常に重要な課題だ。フラッシュストレージのコストは、ベンダー各社がこの技術へ投資しているおかげで急激な低下を続けている。圧縮と重複排除によるデータサイズの縮小も可能で、多くの場合、保存できるデータ量は4~5倍に増加する。フラッシュストレージ関連技術は今後も進化を続け、コストはさらに改善されていくはずだ。
たとえ正しい尺度ではないとしても、データ保存コストという評価基準を使うのをやめるのは難しい。何年も前から慣れ親しんでいる、使いやすい基準だからだ。だが本来は、上述したメリットを全て包含するような、何か比較的シンプルな評価尺度が必要だ。その評価尺度を確立するには、しばらく時間がかかるかもしれない。TechTarget編集部はその間もさまざまなストレージ関連製品/サービスについて、経済的な価値やTCO(総所有コスト)の分析などの考察を続けていく。
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