クラウド時代の「認証」再考論【第3回】
「IDaaS」は“パスワード認証の悪夢”から逃れるための救世主となるか?(3/3 ページ)
IDaaSのメリット3:安定したサービス稼働率と災害対策を提供
IDaaSに限らず、ID/アクセス管理を担うシステムが停止することは許されない。IDaaSが停止すると、ログイン先のシステムが稼働していても、実質的に利用できなくなるからだ。仮に災害や大規模な停電、DoS(サービス拒否)/DDoS(分散型サービス拒否)攻撃によるトラフィック増加といった不測の事態が発生しても、稼働を継続できる高い可用性が求められる。
企業はこれまで、自社のデータセンターを複数拠点に分散配置することで、システムのDR(ディザスタリカバリー)を実現してきた。だが、それにはかなりのコストが掛かる。DoS/DDoS攻撃を受けることを想定し、データセンターの回線の帯域を余分に確保したり、高価なセキュリティ製品を導入したりすることも同様だ。
IDaaSベンダーは当然これらの課題を理解しており、こうした課題に対処すべくシステム環境に工夫を凝らし、可用性向上に努めている。実際のサービス稼働状況をWebサイトで公開しているIDaaSもあり、高いサービスレベルを実現しようという意思で、99.9%を超える可用性を実現しているIDaaSも少なくない。
次回は認証を再考する上で避けては通れない、ID/アクセス管理における最大の課題の1つとなる「特権ID管理」の重要性と、その実現を支援する製品/技術を紹介する。
執筆者紹介
渥美淳一(あつみ・じゅんいち) ネットワンシステムズ
10年以上にわたりロードバランサー製品、Webアプリケーションファイアウォール製品、DNSセキュリティ製品、認証製品などの提案、評価、検証、技術サポートを実施。現在は認証によるクラウドセキュリティ強化ソリューションの開発にも取り組んでいる。
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クラウド時代の「認証」再考論
クラウドサービスを中心とするオンラインサービスの普及やID/パスワード認証の“限界”が、企業の認証システムに見直しを迫る。認証に関する現状の課題を整理し、具体的な解決策を追う。
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