凄腕ハッカーよりも怖い
Windowsのセキュリティ対策 “これだけは絶対にやってはいけないこと”は?
攻撃者は複雑な手段を使い、Windowsクライアント環境のセキュリティ対策をすり抜けているように見える。だが実際には、単純な不注意が侵入を許していることも少なくない。
エリートハッカーが高度な攻撃手法を駆使するかどうかにかかわらず、どんな企業でもデータが流出する恐れがある。手の込んだ攻撃を心配しなくてよい、ということではないし、高度な攻撃も確かに存在する。だがVerizonのデータ流出に関する調査報告書「2016 Data Breach Investigations Report」によると、今日のWindowsクライアント環境のセキュリティ問題の多くは、エンドユーザーが情報セキュリティの基本原則を無視していることが原因だ。
攻撃経路は無数に存在し、IT部門はクライアントデバイスの状況を十分に把握できないこともある。こうした中、Windowsクライアント環境のセキュリティにどう対処すればいいのだろうか。どんな問題でもそうだが、まずは問題を把握する必要がある。把握できていない脆弱(ぜいじゃく)性、もっとひどい場合は無視されている脆弱性は、企業のWindowsクライアント環境のセキュリティ対策の妨げになる。こうした脆弱性はシンプルかつ予測可能であり、その対策も同様にシンプルだ。
Windowsのセキュリティですべきこと、してはいけないこと
Windowsクライアント環境の強力なセキュリティ対策を実現するには、ユーザーアカウントに対してパスワードの複雑さの基準を設定する必要がある。Windowsや「Java」「Adobe Reader」「QuickTime」などサードパーティーソフトウェアのパッチにも注意を怠ってはならない。パッチが期限切れだったり、8年あるいは10年も前から全く適用していない、といったケースも少なくない。Windowsのイベントログの収集やシステムモニタリング用のツールを使って、エンドユーザーが何をしているのかを常に把握することが大切だ。
エンドユーザーに対して、機密性が高いファイルを自由に共有できるように許可してはならない。誰が、何を、誰と共有できるかについて制限を設ける必要がある。また個人を特定できる何百件、何千件もの情報を、暗号化しない状態で保存したノートPCを放置してはならない。
IT部門あるいはセキュリティチームに無断で、エンドユーザーがクラウドサービスを利用できないようにする。また今日の脅威に対処できないような、非力なウイルス対策ソフトウェアや古いウイルス対策ソフトウェアの使用は避けなければならない。
エンドユーザーのクライアント環境に潜む脆弱性は、大した問題ではないかのように思われているようだ。攻撃者がIT部門のセキュリティ対策をかいくぐってしまうのは、このような油断が原因であることが多い。Windowsのどのバージョンが稼働しているのかにかかわらず、こうした脆弱性の幾つかは、間違いなく会社のLAN内に存在する。
Windowsクライアント環境の一般的な脆弱性を洗い出さない限り、既知のエンドポイント問題の全てに対処したことにはならず、今後も攻撃が続くだろう。セキュリティ担当者は、攻撃者からの攻撃を許して面目を失う前に、これらの問題に先手を打って解決しなければならない。
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