顧客は今、何をしたいのか
競合他社も驚いた、ダンキンドーナツのデータアナリティクス戦略
「そんなことがなぜ分かる? どこからそんな情報を手に入れた?」と同業者が驚く、ダンキンドーナツのデータアナリティクス戦略とは? 同社の示唆に富んだ事例を紹介する。
歴史ある外食チェーンDunkin' Donutsは、ビッグデータソフトウェア企業Splunkが提供するテクノロジーを利用して、顧客データの利用法を進化させた。来客数の多い地域を予測し、顧客忠誠度を向上させ、より多くの情報を顧客対応センターに提供するなどの施策につなげている。
Computer Weekly日本語版 11月16日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 11月16日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
複数の外食チェーンのフランチャイズ事業を展開しているDunkin' Brandsで、コンシューマー向けテクノロジーおよびモバイル部門の責任者を務めるマシュー・クラフト氏によると、顧客が店に期待するのは、非常に迅速なサービスだという。
「顧客は、(オーダーした品物が)さっと出てくることを期待している。顧客は店に来たら品物を持ってすぐに出たがるものだ。そこから忙しい1日を乗り切るために当社の商品を買いに来るのであって、ここでペースを落としたくはないのだ」とクラフト氏は説明する。
Dunkin' Donutsが最近展開したマーケティングキャンペーンの1つに、「#WTFast」(way too fast:あまりにも速すぎる)というスローガンを掲げたものがあった。CMでは、スカイダイビングをする人物のモチーフを使用して、Dunkin' Donutsが安定して顧客に提供しているサービスの迅速さを強調した。人物が崖からダイブする前にドーナツを注文すると、パラシュートのひもを引いて地上に無事着陸したときには、ドーナツがちゃんと届いている、というシナリオだった。
このスローガンを軸にして構築したキャンペーンとプロジェクトによって、Dunkin' Donutsのブランドに大きなプレッシャーがかかったとクラフト氏は話す。以来Dunkin' Donutsは「顧客の期待をここまで高めてしまったのだから、われわれはぜひ実現しなければならない」と常に考えるようになったという。
より使いやすくなったモバイルアプリ
そこで同社はモバイルに力を入れ、顧客向けの新しいアプリを開発した。これは後に「Dunkin' Donutsの新アプリ」として、業界全体の注目を集めるものになった。
「われわれはレガシーアプリを刷新した。もともとモバイルウォレットは実装していたが、顧客忠誠度プログラムの機能には制限があった。しかし顧客忠誠度プログラムは非常に人気が高かった」とクラフト氏は語る。
「そこでわれわれは2年間かけて新しいモバイルアプリを構築し、旧バージョンより格段に使いやすい操作感を実現した」
今どきの顧客は、小売店やブランドから提供される顧客忠誠度プログラムの特典を得る手段として、昔ながらのカードやクーポン券よりもスマートフォンを好む者が多い。
Dunkin' Donutsの顧客忠誠度プログラム「DD Perks」は、500万人近い会員を獲得した。会員はモバイルアプリの随所で特典を受け取ることができる。
Dunkin' Donutsの新アプリは、モバイルウォレットとしても利用できる。今回のアプリ刷新により、顧客はモバイル端末でオーダーしたり、店舗で展開しているキャンペーンやクーポンを適用したりできるようになった。Dunkin' Donutsは、ブランドへの顧客忠誠度を高める目的でもこのアプリを利用している。
データ主導の顧客向けキャンペーン
顧客に提供される特典は、Dunkin' Donutsが保有しているデータによって左右される。Dunkin' Donutsはキャンペーンを展開する際、その対象となる顧客をまず絞り込みたいと考える。そこで、
- 提供した特典を顧客が利用するかどうか
- キャンペーン期間が終わっても顧客は戻ってくるかどうか
- キャンペーンの実施が売り上げにつながったかどうか
をモニタリングしている。
顧客がアプリで行った操作は全てデータとしてDunkin' Donutsのシステムに送られ、そのデータはSplunkを使って分析される。
続きはComputer Weekly日本語版 11月16日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 11月1日号 ネットワーク機器はもういらない
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[富士ソフト株式会社] 受注業務は既に変革のステージ 出遅れて競争力を失わないためのDX戦略 -
市場調査・トレンド
[富士ソフト株式会社] 受注業務でありがち 「今は困っていない」と見直しを先送りにすることの弊害 -
製品資料
[富士ソフト株式会社] 「B2B EC」選定を製品比較から始めると迷走する理由 -
技術文書・技術解説
[SB C&S株式会社] 「Everpure FlashArray」技術詳細解説資料:概要から認証、サイジングまで解説 -
市場調査・トレンド
[セコムトラストシステムズ株式会社] EDR導入を成功に導くロードマップ:選定/稟議/運用のつまずきを防ぐコツ
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
2
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
3
IT業界の女性は9割が10年で消える 人材枯渇を招く“見えない壁”の正体
-
4
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
5
VMware離れの現実解 2500台のVM移行に挑む製造大手の全記録
-
6
ChatGPTの「GPT」とは? 仕組みや用途など“ChatGPTの基本”を解説
-
7
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
8
生成AIのルール整備が進む一方で活用は遅れがち? 日本企業のAI利用状況
-
9
なぜ「素性の知れないハッカー」に金を払うのか? 報奨金制度の意外な実利
-
10
脱VMwareの真実:データセンター大手がNutanixを選んだ「コスト以上の理由」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
6
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
7
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー