仮想キーボードの入力具合はどう?
徹底レビュー:異彩を放つAndroid搭載「YOGA BOOK」、パネルキーボード2-in-1とは(2/4 ページ)
ディスプレイ
10.1インチディスプレイの解像度は1920×1200ピクセルで、画素密度は224 ppi。この値は、一部の高価な競合製品より少し低い程度ですが、優れているといえよう。例えば、Appleの9.7インチ「iPad Pro」は264ppiだ。
YOGA BOOKのディスプレイは素晴らしい。色は鮮明で視野角が広く、テキストや画像でブロックノイズが発生することはない。輝度は400ニトなので、屋外でも日陰であれば問題なく使えるが、直射日光の下では不鮮明になる。
だが、ディスプレイのベゼル(枠)が比較的大きいため、実際の大きさよりもディスプレイは小さく見える。
ディスプレイはLenovoの「AnyPen」テクノロジーを搭載しているので、さまざまな導電性の物体をスタイラスとして使用できる。無作為に選んだ5本のペンでレビュー用のYOGA BOOKのディスプレイを試したところ、安物のペンには反応しなかったが、高価な2本のペンは使用できた。他にも、ねじ用ドライバーと金属製の懐中電灯が使用できた。
誤解がないように断っておくと、ディスプレイにはワコムのテクノロジーは搭載されておらず、筆圧検知機能がない。この種の機能は全て、手書き/描画領域に組み込まれている。
端子、スピーカー、ボタン
YOGA BOOKにはmicroSDカードスロットが用意されており、ストレージ容量を追加で最大256GB拡張できる。microSDカードは、針などを使わないと取り出せないトレイにはめ込むため、カードが誤って排出される恐れはない。ただ、見方を変えれば、カードの入れ替えが容易ではないと評価することもできる。
キーボード/描画領域の両側には、スピーカーが組み込まれている。スピーカー間の距離が十分に確保されているため、ステレオ効果が発揮される。さらに、Dolbyの「Dolby Atmos」テクノロジーも組み込まれているため、音質が高くなっている。テストしたところ、スピーカーは十分過ぎる音量で、多少騒がしい環境でもTV番組を視聴できる。3.5ミリヘッドセット端子が用意されているほか、Bluetoothヘッドフォンにも対応している。
物理的なボタンとしては、通常の電源ボタンと音量ボタン以外に、「Create Pad」の上部に「Halo」キーボードと描画領域の切り替え用のボタンがある。それ以外のボタンは全て、ディスプレイ上に表示される仮想ボタンだ。
YOGA BOOKにはMicro HDMI端子が備え付けられている。生体認証セキュリティシステムは、多くの競合デバイスとは異なり、YOGA BOOKには組み込まれていない。
Haloキーボードとトラックパッド
YOGA BOOKには、普通のノートPCに欠かせない物理キーボードの代わりに、仮想キーボードであるHaloキーボードが搭載されている。このキーボードをオフにすると、Create Padと呼ばれる描画領域になる。これがYOGA BOOKで最も革新的な機能なのだが、欠点がないわけではない。
キーボードは標準的なレイアウトをしており、幅は一般的なデスクトップPCのキーボードよりも少し小さい約241ミリだ。ほとんどのキーは約15ミリ四方で、キー同士の間隔は約2.5ミリである。
キーボードの上1列には、メディア音量やバックライトの調節ボタン、アプリランチャーを開くボタン、アプリのメニューを開くボタン、Wi-Fiの切り替えボタンなど、便利なボタンが並んでいる。
Haloキーボードの入力は、タッチスクリーンでの入力に非常に良く似ている。タブレットユーザーにとってはおなじみの操作感だが、クライアントPC好きなユーザーはかなり練習しないとタッチタイピングがとても難しいことを覚悟した方がよい。恐らく、ほとんどのユーザーにとって最適な選択肢は「自己流タイピング」だろう。キーを押しても沈み込む感覚はないが、キーを押すと振動するように設定すると、疑似的なキーストロークを感じられるようにできる。
YOGA BOOKでのタイピングについてさまざまな人に質問したところ、非常に多様な意見が得られた。Haloキーボードを高く評価する人はいなかったが、何人かは「しばらく使えば慣れると思う」というような感想だった。このような評価は良い方で、最も低い評価は、全く気に入らないというものだった。
タイピングの処理は通常のタブレット向けの装着型キーボードを使用した場合よりも遅く、ミスタイプも多い。とはいえ、速度と精度は時間とともに改善が見られた。
Haloキーボードの下には、仮想トラックパッドがある。クライアントPCのトラックパッドに慣れているユーザーは、クライアントPCモードで使用するときにわざわざタッチスクリーンを使用しなくてもよい。マウスとトラックパッドのサポートはAndroid自体に組み込まれており、システム全体でマウスとトラックパッドを利用できる。トラックパッドの感度は設定で調整できる。
トラックパッドが用意されているのはありがたい。多くの装着型キーボードで、トラックパッドは省略されているからだ。
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