一石二鳥は成り立つのか?
「2-in-1」があればPCはお払い箱? 5機種の検証で分かった“残念な結論”(1/2 ページ)
クライアントPCとタブレットの両社の長所を併せ持つ「2-in-1デバイス」。果たして、クライアントPCに取って代わることができるのだろうか。
クライアントPCには費用が掛かる。タブレットもまた同様だ。両方の長所を併せ持つ1台のデバイスをIT管理者が従業員に与えることができれば、素晴らしいことではないだろうか。クライアントPCとタブレットを組み合わせた「2-in-1デバイス」はその試みを実現するものだ。
2-in-1デバイスで検討したいのは、下記の2点だ。
- 2-in-1デバイスが本当にクライアントPCをお払い箱にすることができるのか
- より小型で手頃なサイズのタブレットでデスクトップPCの機能を発揮することが可能か
本稿は、
- 中国Lenovo「ThinkPad Yoga 15」
- Lenovo「ThinkPad Yoga 12」
- Lenovo「Lenovo YOGA 3」(14型)
- 米Hewlett-Packard(HP)「Elite x2 1011 G1」
- 台湾Acer「Aspire R13」
を含めた、企業向けの2-in-1デバイス5機種の特徴を考察することで、2-in-1デバイスが本当に企業においてデスクトップPCに取って代われるのか判断しよう。
よりデスクトップPCに近い2-in-1デバイス
最も大型の2-in-1デバイスである「ThinkPad Yoga 15」の15.6インチディスプレイは、クライアントPCとして使用する「ラップトップモード」の場合、ほとんど全ての角度からディスプレイを見ることが可能だ。しかし結局、サイズが大きいせいで、このデバイスはタブレットとしては扱いにくい。幸い、従来型のThinkPadシリーズとの違いを際立たせるYogaシリーズの360度回転するヒンジにより、ディスプレイを後方に曲げることが可能だ。それにより、ラップトップモードにもタブレットモードにも、容易に切り替えることができる。それでも、仕事でタブレットを多用するユーザーには最良の選択ではない。
Yoga 15は、Lenovoの1つのケーブルで電源やUSBポート、LANポートなどを利用することができる「OneLinkドック」を使用することによりクライアントPCとして機能する。また、クライアントPCとして使用する場合に役立つYoga 15の高応答性キーボードは、ユーザーがデータ入力をする場合に便利だ。専用のテンキーと、ユーザーが電卓などのツールを起動するために使用することができる多くのショートカットが装備されている。
高価なタブレット
「ThinkPad Yoga 12」はタブレットとしては少々重いが、ディスプレイが360度回転することにより、大型のYoga 15よりタブレットとして利用しやすい。結果として、出張の多い従業員にモバイルデバイスを提供しようとしている組織にとって堅実な選択肢となる。ラップトップモードではマウスカーソルを操作できる「トラックポイントスティック」が注目されているが、タブレットモードではタブレットやタッチ対応のPC向けに設計された「Modern UI」が大変有用だ。
Yoga 12で問題となるのは、その価格だ。890ドルのベースモデルは、少々動作が遅いIntel Coreプロセッサで稼働する。また、SSD(ソリッドステートドライブ)を搭載しないため、ユーザーの性能面での期待を満たさないだろう。Yoga 12が企業の要望を確実に満たすためには、組織はさらに400から500ドルを払ってプロセッサを強化し、HDグラフィックスを加え、SSDを追加する必要がある。
Yoga 12は、多くのモバイルデバイスのユーザーが存在する企業には良いデバイスかもしれないが、ビジネスで使用するために必要な追加費用は、競合製品よりも高額になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発特有の課題も解消できる「AI活用」の秘訣とは? -
製品資料
[株式会社スタディスト] 食品ロスを解消して“利益の創出”を実現、その第一歩は何から始める? -
製品資料
[株式会社スタディスト] 段取り替え時間に差が生まれるのはなぜ? 作業を標準化する仕組み作りのコツ -
技術文書・技術解説
[Datadog Japan合同会社] 開発と運用の人員格差をどう埋める? DevOpsを実現するための実践ポイント -
製品資料
[サイバーソリューションズ株式会社] たった1回でサプライチェーンが破滅することも メール誤送信を確実に防ぐには
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「企業におけるAI導入検討度とIT投資優先度」に関するアンケート
-
2
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
3
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
4
パッチなしで「今すぐサーバを落とせ」 Kiteworks異例警告の波紋
-
5
LINEヤフーはなぜ「社内の管理者」すら信用しないインフラを作ったのか
-
6
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
7
「サイバー犯罪株式会社」に潜入 現地調査で判明した“犯罪者求人”の実態
-
8
OpenAIやAnthropicでさえ制御不能 2026年夏「3大サイバー攻撃」の衝撃
-
9
Copilot導入で陥る“目的化”の落とし穴 定着の鍵は「作り込まない」こと
-
10
IT製品の導入に関するアンケート「セキュリティ」編
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
2
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
3
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
6
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
7
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
8
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
9
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
10
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー