防塵/防水があれば完璧だった
徹底レビュー:ダブルレンズカメラ搭載の頑丈スマホ「HUAWEI Mate 9」(2/4 ページ)
HUAWEI Mate 9のディスプレイとスピーカー
HUAWEI Mate 9の5.9インチのLCD IPSディスプレイの解像度は1920×1080で、約373ppiの画素密度を実現している。他社の主力製品の中には、さらに解像度が高く、ppiが500を超えているものもある。だが、HUAWEI Mate 9は日常使いに十分な解像度を備えている。VRに対応したヘッドセットであれば、高い画素密度の恩恵を受けられる。HUAWEI Mate 9には、「HUAWEI Mate 9 Pro」と「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 9」という若干小さな2つの異なる機種がある。どちらも5.5インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、画素密度は534ppiとなっている。どちらもGoogleの「Google Daydream」をサポートしている。ただし本稿執筆時点では、標準のHUAWEI Mate 9はGoogle Daydreamをサポートしていない。
この2機種と比較しても、HUAWEI Mate 9は見劣りするわけではない。現在、AMOLEDディスプレイとLCDディスプレイを搭載したスマートフォンを見分けるのは、不可能に等しい。HUAWEI Mate 9は、両方の特徴を全て備えている。具体的には、深みのある黒と明るい白、鮮明なコントラストと生き生きとした色彩だ。明るさもグレアを抑えるのに十分で、他のスマートフォンに引けをとらない。HUAWEIはディスプレイの設定を細かく調整できるようにすることで他社との差別化を図っている。ユーザーは色温度を調整することが可能で、暖色に傾けることでブルーライトによる刺激を低減する視力保護機能も用意されている。
TechTargetでは、特に就寝前のベッドでスマートフォンを使うときに、この機能を検証したことはない。だが、その他の場面では、この機能は頼りになるだろう。
HUAWEI Mate 9には物理ボタンがない。全てのコントロールは画面上に表示される。ディスプレイの左右にあるベゼルが極薄なことに加えて、ディスプレイのガラスは本体よりも若干盛り上がっている。これは2.5Dディスプレイのフローティング効果と呼ばれるもので、頑丈なディスプレイにデザイン性を追加している。
少なくとも本体の曲線にフィットしている点では、スピーカーも優秀だ。音量も十分で、比較的しっかりした音が再生される。少なくとも、他の多くのスマートフォンよりしっかりしている。ただし、高音は安っぽい感じで、低音では若干のにごりが見られる。
HUAWEI Mate 9のパフォーマンス
HUAWEI Mate 9の原動力は同社の「Kirin 960」プロセッサだ。これはARMの「Cortex A73」をベースに同社が製造したプロセッサの最新版だ。Kirin 960はオクタコアで、ARMの「Cortex A73(2.4GHz)」と「Cortex A53(1.8GHz)」をそれぞれ4基搭載している。後者は、シンプルなタスクの実行時に動作する。それから、i6コプロセッサ、オクタコアのMail-G71 GPU、4GBのLPDDR4 RAMも搭載している。
これは強力な組み合わせだ。TechTargetがレビューに使用したHUAWEI Mate 9のパフォーマンスは、これまでにTechTargetがテストして最高のパフォーマンスを記録しているGoogleの「Google Pixel XL」に匹敵する。Googleの「Android 7.0 Nougat」を搭載し、小さな障害、動作不良、バグ、クラッシュなどが発生することもなく、素晴らしい性能を発揮している。Mali-G71は3Dゲームもお手の物だ。例えば、「Riptide」(レーシングゲーム)、「モダンコンバット」(ミリタリーFPSゲーム)、「アスファルト」(レーシングゲーム)など多くのリソースを必要とするゲームタイトルも問題なくプレイできる。
HUAWEI Mate 9には最新の機械学習アルゴリズムが搭載されているとHUAWEIはうたっている。このアルゴリズムにより、ユーザーの操作傾向に基づいて、CPU、RAM、ROMのリソースに優先順位を付けることで一定のパフォーマンスを実現する。基本的に、このアルゴリズムはユーザーの操作傾向を学習して、それに基づいて優先順位を設定する。この処理は、HUAWEI Mate 9の本体内部で行われ、クラウド上にあるリモートサーバで行われるわけではない。
この機能により、HUAWEI Mate 9の使用期間を通して、心地よい操作感が持続される。残念ながら、数週間というレビュー期間では、この点を実証することはできなかった。
UFS 2.1フラッシュメモリの追加により、心地よい操作感はストレージにも拡張される。HUAWEIによると、UFS 2.1フラッシュメモリは、eMMC 5.1の2倍の速さでデータを転送するという。HUAWEI Mate 9には64GBのストレージが搭載されているが、購入時点で使用できるのは48GBだ。「News Republic」(ニュースアプリ)、「Booking.com」(宿泊予約サイト)、「トリップアドバイザー」(旅行に関する口コミサイト)など多数のアプリがプリインストールされている。だが「Smart Controller」「Sound Recorder」(録音アプリ)、「Phone Manager」など、中には便利なツールもある。過去にHUAWEIが販売したスマートフォンと同様に、どのアプリもアンインストールできる。
全てはベンチマークで実証されている。TechTargetがレビューに使用したHUAWEI Mate 9は、市場に出回っている全てのスマートフォンを上回るか同レベルの結果を記録している。Primate Labsの「GeekBench 4」のGPUのテストでは、HUAWEI Mate 9が毎回クラッシュするという問題が発生した。これはHUAWEI Mate 9に搭載された最新のチップセットによる問題だと考えられる。
パフォーマンス全般と同様、ストレージのパフォーマンスも非常に高速だ。アプリの起動と終了はスムーズで、指紋認証センサーの動作も高速で安定している。HUAWEIは、今後も全てのデバイスで総合的なパフォーマンスは最高のレベルを誇るだろう。
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