Windows 10 Mobileの標準MDM機能の実力は
「Windows 10スマホ」を見限る前に確認したい“侮れない管理機能”(2/2 ページ)
管理コンポーネント
IT部門はMDMサーバに登録したWindows 10 Mobileデバイスに対して、ポリシー設定の定義や実装ができる。IT部門は他にも
- メールアカウントの設定
- デジタル証明書の管理
- デバイスとアカウントの制限設定
- 無線LANとVPN(仮想プライベートネットワーク)アクセスの管理
- 自動更新とリモートワイプ(リモート操作による消去)ポリシーの設定
などができる。
Windows 10のMDMクライアントは、アプリケーション管理機能も幅広く備える。例えば企業向けアプリケーションストア「Windows Store for Business」から管理者が直接アプリケーションをインストールしたり、独自の業務用アプリケーションを導入したりすることも可能だ。アプリケーションのインベントリ(目録)管理やアンインストール、更新の管理もできる。
Microsoftは「Windows 10 Mobile Enterprise」というバージョンのモバイルOSも提供している。こちらは前述の機能に加え、ソフトウェアの更新延期やテレメトリー(リモート情報収集)のレベル調整といった追加的な機能を備える。
MDMサーバとMDMクライアント間の通信には「Mobile Device Management Protocol」というプロトコルを利用し、幅広い管理機能を利用可能にする。このプロトコルは、モバイルアプリケーションの標準化団体Open Mobile Alliance(OMA)の標準規格に基づく。
デバイス管理に関係するMDMサーバとMDMクライアント間の全通信は、OMA標準規格に従う必要がある。一方でMDMクライアントがMDMサーバから要求された操作を実行するためには、Windows 10レジストリやOSファイルへアクセスする手段が必要になる。そこで活躍するのがCSPだ。CSPは、Windows 10の中核的な設定を利用するために必要な内部インタフェースの役割を果たす。
MDMクライアントはMDMサーバからのコマンドを受信すると、そのリクエストをCSPに転送し、CSPがデバイス設定を読み込んで変更する。Windows 10は全エディションがMDMクライアントを搭載するので、組織内であらゆるWindows 10デバイスを登録して管理できるはずだ。
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