ネットワーク、ユーザー、アプリケーションに関して
仮想アプリとWebアプリのどちらを選ぶ? 決める前に考えたい4つの質問(1/2 ページ)
仮想アプリケーションとWebベースのアプリケーションのどちらを選ぶか。「IT管理者はどのような種類のアプリを配信する必要があるのか」「ユーザーに必要な機能は何か」などが検討時の重要な要素になる。
仮想化テクノロジーとWebベースのテクノロジーは、企業ユーザーにアプリケーションを配信する方法として現実的な選択肢である。だが、どちらか一方のアプローチを選ぶときには、慎重な検討を要する。
仮想化テクノロジーを使用すると、IT管理者は、ユーザーの仮想デスクトップまたは物理デスクトップにアプリケーションをインストールしたかのように、一元管理されたデータセンターからアプリケーションを配信することができる。一方、HTML5などのテクノロジーを利用すると、ユーザーの居場所や使用中のデバイスに関係なく、ブラウザ経由でWebベースのアプリケーションへのアクセスを提供することが可能だ。
IT管理者はどちらのテクノロジーを使用するかの判断を下す前に、ネットワーク、ユーザー、アプリケーションに関する4つの重要な質問について自問自答しなければならない。
質問1:配信するのは商用アプリか基幹業務アプリか、両方か
IT管理者がユーザーに配信するアプリケーションの種類が、進むべき方向を決める上で役に立つ。例えば、Microsoftの「Microsoft Office」、Adobeの「Adobe Creative Suite」、Salesforce.comの「Salesforce」、Googleの「Googleドキュメント」などの商用アプリケーションまたは商用サービスの配信を検討する可能性があるだろう。また、従業員の作業を支援する目的で開発した基幹業務アプリケーションを配信するかもしれない。具体的には、会社の在庫情報にアクセスできるようにするための基幹業務アプリケーションを実装するといった具合だ。
商用アプリケーションを配信する場合、IT管理者は、利用可能なアプローチを特定する必要がある。例えば、Microsoftはデスクトップ版の「Office」とクラウドベースの「Office 365」サービスを提供している。IT管理者は、機能と使いやすさを比較し、比較結果に基づいて判断を下さなければならない。Googleドキュメントなどの完全なWebベースのサービスでは、選択肢がないこともある。
基幹業務アプリケーションの配信に関しては、アプリケーションの開発状況が大きく関係する。デスクトップ版の基幹業務アプリケーションが開発済みであれば、Webベースのアプローチに切り替える可能性は低いだろう。
質問2:ユーザーに必要な機能とは何か
IT管理者には、ユーザーが作業の遂行に必要なものを正確に把握することも求められる。Webテクノロジーはネイティブアプリケーションほど機能が豊富ではなく、パフォーマンスもそれほど高くない。IT管理者は、ユーザーの操作性を最優先に考えるべきだ。機能が利用できなくなったりパフォーマンスが低下したりすると、ユーザーから苦情が寄せられることになるだろう。
ユーザーは通常社内で作業をしていて企業ネットワークに接続しているのか。それとも主に社外のワイヤレスインターネット接続を利用しているのか。IT管理者はユーザーがアプリケーションにアクセスする方法も把握している必要がある。Webベースのアプリケーションは、ローミングユーザーに簡単に配信できる場合が多いので、インターネット接続が不可欠だ。ユーザーが主に企業ネットワーク経由でアプリケーションにアクセスする場合は、ワイヤレス接続の問題はそれほど大きな要素にはならない。
さらに、IT管理者はデバイス自体についても把握しておく必要がある。ユーザーが、Googleの「Android」やAppleの「iOS」を実行するタブレットやスマートフォンから仮想リソースにアクセスする可能性があるからだ。Webベースのアプリケーションでは、デバイスの種類に関係なく、ユーザー側で必要なのはブラウザだけだ。これに対して、仮想化されたアプリケーションの場合は、仮想アプリケーションテクノロジーが各種デバイスをサポートし、アプリケーションがデバイスに順応できることを確認済みでなければならない。
アプリケーションの性質によっては製品を組み合わせることも可能だ。例えば、デスクトップPCにはより複雑なアプリケーションを配信し、モバイルデバイスには同じアプリケーションの簡略版を配信するという選択肢もある。また、デスクトップ版を仮想アプリケーションとして配信して簡略版をWebアプリケーションとして配信することも可能だ。
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