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仮想アプリケーション配信とは? 知っておきたい主要5社を比較する(1/2 ページ)
リモートでアプリケーションを配信するための製品には複数の選択肢がある。本稿ではCitrix、VMware、Microsoftの主要3社の他に、これから注目した2社の製品を紹介する。
リモートアプリケーション配信市場
エンドユーザーにリモートアプリケーションを配信する場合、企業は多数の製品から選ぶことができる。この市場に参入しているベンダーは多く、複数の製品を提供している企業も存在するほどである。
例えばVMwareについて見てみよう。同社が仮想アプリケーションの配信用に提供している製品は「VMware ThinApp」と「VMware App Volumes」だ。前者はアプリケーションをターゲットのOSに転送する。後者は、区切られた領域にアプリケーションを配置し、それをIT担当者が特定のユーザーやグループに配信できる。
リモートアプリケーションの配信については、ツールごとに採用しているアプローチが異なる。具体的には、アプリケーション仮想化、ストリーミング、レイヤー化などの方法がある。本稿では、Citrix Systemsの「Citrix XenApp」と「AppDisk」から、Liquidware Labsの「FlexApp」やParallelsの「Remote Application Server」(RAS)に至るまで、リモートアプリケーション配信のさまざまな選択肢をまとめた。各ツールで実行されることと、それぞれの特徴を解説する。
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CitrixのAppDiskとXenApp
XenAppは、Citrixの「HDX」プロトコルを使用し、Microsoftの「リモートデスクトップセッションホスト」経由でアプリケーションをユーザーに配信する。ユーザーは自分のデスクトップPCやアプリケーションにどこからでもアクセスできる。Microsoftの「Windows」デバイスはもちろん、それ以外の端末からでもアクセス可能だ。
XenAppの構成は主に3つ。まず、マルチユーザーOSによって、サーバへの個別のアクセス権が複数のユーザーに同時に付与され、完全なリモートデスクトップを利用したり、個々のアプリケーションを操作したりできる。次に、XenAppのソフトウェアがエンドポイントを実際にアプリケーションに接続する役目を担っている。このソフトウェアでは、マルチメディアリダイレクトとUSBリダイレクトの両方をサポートする。3つ目は、「Citrix Receiver」だ。これを利用して、ユーザーの端末からアプリケーションやデータにアクセスできる。
AppDiskは、リモートアプリケーションを配信するもう1つの選択肢だ。このアプリケーションレイヤー化ツールを使用すると、IT担当者はアプリケーションをAppDisk内でグループ化できる。ハイパーバイザーによって異なるが、グループ化したアプリケーションは仮想HDDまたは仮想マシンのディスクファイルとして処理される。
このアプリケーショングループはゴールデンイメージとは関連付けられていない。そのため、管理者はユーザーや部門ごとにグループを作成できる。AppDisk内のアプリケーションは相互に通信することで共通の処理をサポートする。管理者は、Citrixの「Provisioning Services」または「Machine Creation Services」を使用して、アプリケーションのグループをプロビジョニングできる。
VMwareのThinAppによって簡略化されるレガシーアプリケーションの転送
VMwareのThinAppは、エージェントレスのアプリケーション仮想化ツールだ。管理者はThinAppを各種タスクに使用できる。例えば、レガシーアプリケーションを新しいOSに移行することや、高いセキュリティを備えたデスクトップの実現などだ。IT担当者はアプリケーションへのアクセス権を与えるユーザーとその対象となるアプリケーションを取捨選択する。それから、デバイス間でアプリケーションを転送するためにUSBの使用を許可するユーザーを定めることができる。また、ThinAppを使用して、アプリケーションの更新プロセスなど多くの管理タスクを簡略化することも可能だ。
VMwareのアプリケーションレイヤー化ツールであるApp Volumesを使用すると、IT担当者はアプリケーションを仮想マシンのディスクファイルに区分できる。このディスクファイルは、ユーザーのデスクトップ、つまり仮想マシンに接続される。アプリケーションのデータは、ユーザーがデバイス(仮想デスクトップセッション)を移動しても同じように利用できる。App Volumesを使えば、管理者はユーザーのアプリケーションをほぼ瞬時に削除、更新、インストールすることも可能だ。
MicrosoftのApp-Vコンポーネント
Microsoftの「Microsoft Application Virtualization」(App-V)は、同社の「System Center Configuration Manager」の「Active Directory」設定を迂回して、エージェントベースの実装アプローチによってリモートアプリケーションをエンドユーザーに配信する。管理者は、「Microsoft Office」スイートなどの仮想化した個々のアプリケーションを配信できる。さらに、App-Vの一元管理された管理コンソールを使用して、どのユーザーが各アプリケーションのどのデータにアクセスできるかも制御可能だ。
IT担当者が知っておくべき主なApp-Vのコンポーネントは6つだ。Microsoftの「Microsoft Application Virtualization Sequencer」はウィザードベースのツールで、アプリケーションパッケージを構築することでアプリケーションを仮想化する。このアプリケーションパッケージは、シーケンス化されたアプリケーションファイルである「Windows Installer」ファイルまたは複数のXMLファイルのどちらかで構成される。次に、管理者は「Microsoft Application Virtualization Management Server」を使用して、App-Vのデスクトップクライアントまたはリモートデスクトップサービスクライアントをユーザーの端末に配信する。これらのクライアントは、仮想アプリケーションにアクセスすることとユーザーのデバイスに仮想アプリケーションを転送する役割を担う。デスクトップクライアントには、ユーザーのカスタム設定が保存されるため、ログオンのたびに設定を変更する必要はない。
App-Vの公開サーバは、仮想アプリケーションパッケージを使用したアプリケーションストリーミングを処理する。レポートサーバは、ユーザーが仮想アプリケーションで行っていることを管理者に表示する。IT担当者は、App-Vを使用して、アクセス要求を認証し、セキュリティを監視することもできる。
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