アプリケーション配信技術、RDSHとは
リードするCitrixと追うVMware、「XenApp 7.6」と「Horizon 6」のRDSH機能を比較(1/2 ページ)
アプリケーションのリモート配信製品市場では、XenAppが依然としてトップの座を占めているが、VMwareもHorizon 6にリモートデスクトップセッションホスト(RDSH)を追加して差を縮めている。
多くの場合、完全な仮想デスクトップを配信しなくても従業員のリモート作業は可能だ。米Citrix Systemsの「Citrix XenApp 7.6」と米VMwareの「VMware Horizon 6.1」はどちらも仮想化アプリケーションを個々に配信する機能を備えており、管理者にはこの2製品のいずれかを選択する道がある。
アプリケーションの公開は、デスクトップに仮想アプリケーションを配信するための便利な機能だが、この機能への注目度が急上昇したのはモバイル端末の業務利用が増加したためだ。XenApp 7.6やHorizon 6.1を利用すれば、デスクトップ仮想化の管理者は、データセンターの「リモートデスクトップセッションホスト」(RDSH)サーバを使って、安全な方法で従業員のスマートフォンやタブレットにアプリケーションを提供できる。
RDSHは米Microsoftの「リモートデスクトップサービス」(RDS)の1つで、これを使えば、「Windows Server」から仮想デスクトップや「Windows」アプリケーションへのリモートアクセスを従業員に提供できる。幅広いクライアントに対応しており、PC、シンクライアント、ゼロクライアント、さらにはHTML5クライアントから仮想デスクトップやアプリへのリモートアクセスが可能だ。RDSHに関しては、Citrixの方がVMwareより歴史が長く、CitrixのXenAppはアプリの仮想化と公開の分野で業界のリーダーと見なされている。ここ数年、企業におけるアプリケーションの重要度が高まってきており、VMwareもアプリの配信に本腰を入れ始めたようだ。
リードするCitrix XenApp
XenAppは、いったん「Citrix XenDesktop」に統合され、それから再び単体製品に戻るという迷走があったものの、仮想アプリ配信の一元管理など、多くの利点を備えている。
XenAppの場合、Windowsまたは「Linux」でホストされるアプリを配信でき、クラウドでWindowsデスクトップとLinuxデスクトップを共存させて実行することもできる。管理者は仮想アプリと仮想デスクトップのアクセスポリシーを細かく管理できるので、安全が保証されない接続から社内データが漏えいするリスクを軽減するのに役立つ。一方、「Citrix NetScaler」は、アプリケーション配信コントローラー、ロードバランサー、仮想プライベートネットワーク、アプリケーションファイアウォールとして使ってバックエンド技術とエンドユーザーをつなぐことで、アプリへの安全なアクセスを確保できる。従業員は、Windows、「Mac」、Linuxが稼働するコンピュータの他、米Appleの「iOS」や米Googleの「Android」でも実行可能なユニバーサルクライアント「Citrix Receiver」を使って、仮想アプリケーションにアクセスする。
XenAppは、Horizon 6のRDSHにはない便利な機能も備えている。マイクロフォンとWebカメラのサポート、それに、iOSからWindowsアプリケーションにリモートアクセスするときに役立つBluetoothマウス「Citrix X1 Mouse」への対応などだ。ただ、最近になってVMwareも追撃してきており、Horizon 6の新しい改良では、以前はXenAppのみが対応していた印刷機能などが追加されている。
XenAppは6.5から7.5へのバージョンアップで大きな変更が加えられ、IMA(Independent Management Architecture)プラットフォームからFMA(FlexCast Management Architecture)プラットフォームに変更になった。これによって、FMAプラットフォームで実行されるXenDesktopとの統合性および「Citrix VDI」とRDSHの統合性が向上した。XenApp 7.5には、クラウドから仮想アプリを配布可能なハイブリッドクラウドプロビジョニングも追加された。
XenAppはHorizon 6より歴史が古く、他の仮想化製品との統合性も高い。Horizon 6のRDSHのアプリは「VMware vSphere」を介して実行する必要があるのに対し、XenAppは、vSphereや「Microsoft Hyper-V」「Amazon Web Services」(AWS)などの外部プラットフォームとも統合可能だ。
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