主要3製品を比較、アプリケーション仮想化製品選びのポイント【前編】
アプリケーション仮想化でCitrix XenAppを選ぶ理由とは?
OSとアプリケーションを切り離す技術であるアプリケーション仮想化には、さまざまな製品が出回っている。前編では、Citrix XenAppの特徴とともに、最新バージョン6.5の機能を解説する。
仮想デスクトップインフラ(VDI)には多数の選択肢が存在する。各種のVDIソフトウェア製品、リモートディスプレープロトコル、ライセンス方式の違いがよく分からないという人もいるかもしれない。本稿では、VDIの管理者を悩ませている製品の選択という問題について解説する。
アプリケーション仮想化ツールはさまざまな製品が出回っており、その違いを理解する必要がある。
アプリケーション仮想化はOSからアプリケーションを切り離す技術であり、これによってIT部門は最も効率的な方法でアプリケーションを配信することができる。メリットはそれだけではない。「アプリケーションをインストールする必要がない」「パッチやアップグレードが容易」「同一OS上で異なるバージョンのアプリケーションを実行できる」といったメリットに加え、BYOD(私物端末の業務利用)が一般化した今日、アプリケーションのストリーミングによって、IT部門は多くの種類の端末にアプリケーションを配信することが可能になる。
アプリケーション配信ツールの主要製品としては、「VMware ThinApp」「Citrix XenApp」「Microsoft App-V」などがある。もちろん、各製品はそれぞれのベンダーの製品と最もうまく連係するようになっているため、例えば、「VMware View」を利用している企業であれば、ThinAppがベストな選択肢になるかもしれない。
本稿では前後編の2回にわたり、各アプリケーション仮想化製品の特徴、機能およびサポートに焦点を当てる。
Citrix XenApp
ThinAppとApp-Vはアプリケーション仮想化機能を提供するだけであるのに対し、XenAppは総合的なアプリケーション配信システムである。XenAppあるいはXenDesktopを通じてライセンスを取得できる「Citrix Streaming」は、米Citrix Systemsのアプリケーション仮想化技術だ。
XenAppは基本的に、XenApp自体の環境あるいはXenClient(関連記事:大規模運用を実現するクライアントハイパーバイザー「XenClient 2」誕生)環境に閉じられており、それ以外の環境で利用するのは難しい。とはいえ、Citrixは「XenApp 6.0」でMicrosoftのApp-Vをサポートした。さらに同社は「Citrix Synergy 2012」カンファレンスで、XenAppとXenDesktopを組み合わせた新製品「Excalibur」を発表した。
新旧含め広範な種類のアプリケーションを利用しており、ThinAppとApp-VがサポートしていないアプリケーションをCitrix Streamingで仮想化したいと考えているIT部門にはXenAppがお勧めだ。
XenApp 6.5の新機能
XenApp 6.5では、「Instant App Access」機能によってアプリケーションの起動時間が短縮されている。HDXプロトコルの改良により、遅延が大きい環境でもアプリケーションを実行できる。またXenApp 6.5には、携帯端末へのアプリケーション配信を改善する「Mobility Pack」というツールも含まれている。
XenApp 6.5への移行に際しての注意
XenApp 4.5、5.0あるいは6.0から最新バージョンの6.5への移行は、のんびり構えているわけにはいかない。XenApp 4.5のサポートは2013年3月31日に終了し、そのわずか3カ月後の2013年7月15日にはバージョン6.0のサポートも終了するのだ。XenAppはRemote Desktop Session Hostをベースとしているため、管理者はWindows Serverのサポート終了時期にも注意する必要がある。また、全てのアプリケーションがWindows Serverの全てのバージョンに対応しているわけでもない。
こういった問題があるため、他のアプリケーション仮想化ツールと比べるとXenAppとCitrix Streamingのライセンスと運用に当たっては十分な注意が必要だ。
後編では、残るアプリケーション仮想化の主要製品であるVMware ThinAppとMicrosoft App-Vの特徴を紹介する。
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主要3製品を比較、アプリケーション仮想化製品選びのポイント
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