各ツールの長所と短所を解説
「コンテナオーケストレーション」ツールを比較 AWS、Google、Microsoftのどれが最強?(2/2 ページ)
Azure Container Service
Azure Container Serviceの特徴は、オーケストレーションエンジンを幾つかの技術の中から選択できることだ。具体的には、クラスタリソース管理ツール「Apache Mesos」をベースとした「DC/OS」(旧Datacenter Operating System)、Dockerのクラスタリソース管理ツール「Docker Swarm」、Kubernetesを利用できる。
Microsoftは、ユーザー企業のデータセンターにMicrosoft Azureと同様のクラウド環境を構築可能な「Microsoft Azure Stack」を中核に、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方に共通の技術スタックを開発しようとしてきた。このアプローチは、両方のクラウドインフラで使用できるハイブリッドなアプリケーションの開発を合理化することを目的としている。
Azure Container Serviceはこのアプローチを踏襲し、各種オーケストレーションエンジンを使って、パブリッククラウドインフラとプライベートクラウドインフラの双方で機能するようにしている。これに対してAmazon ECS環境のアプリケーションは、基本的にはAWSクラウドでの動作が前提となる。Google Container Engine環境のアプリケーションは、Kubernetes環境のプライベートクラウドインフラでは使用可能だ。ただしDocker SawrmとApache Mesosのサポートは、Azure Container Serviceに及ばない。
Microsoftの開発ツールについて十分な経験がある企業は、コンテナオーケストレーションツールにAzure Container Serviceを選択する可能性がある。Webアプリケーションとモバイルアプリケーションが増加しているにもかかわらず、現在も企業が所有するデスクトップPCの大半では「Windows」を実行している。Microsoftは、Windowsアプリケーションの開発者がモバイルやWeb、クラウドに対処できるようにすべく、少なからぬリソースを投入してきた。Azure Container Serviceは、この戦略の延長線上にある。
主要クラウドベンダー3社が提供するサービスの機能は、同じレベルに達している。2016年以降、この3社はスケーラビリティ、管理、監視、開発に関するサポートを強化している。これからも進化は続くだろう。
今後、開発者はコンテナオーケストレーションツールと、アプリケーションサーバの存在を意識することなくアプリケーションを運用可能にする「サーバレスコンピューティング」を適切に組み合わせることで、恩恵を受けられるようになる可能性がある。
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