「Android O」を待つ必要あり?
Google Playアプリのクリックジャッキング対策に不備か(2/2 ページ)
修正は「Android O」で実施
Googleのマルウェア検出機能「Bouncer」が、悪意あるアプリケーションを誤って正規のアプリケーションと見なす可能性がないわけではない。「過去には、悪意あるアプリケーションがGoogle Playストアを介してユーザーのデバイスに入り込んだという例が幾つもある」とアーセン氏は語る。世の中にはサードパーティーのアプリケーションマーケットプレースも多数あり、ユーザーがそこから悪意あるアプリケーションをダウンロードしてインストールする可能性もある。必ずしもそうしたマーケットプレースを使いたいからではなく、地域によってはGoogle Playの利用が制限され、サードパーティーマーケットプレースが唯一の選択肢という場合もあるからだ。
SYSTEM_ALERT_WINDOWパーミッションに起因するクリックジャッキング攻撃の問題について、Check Point Software TechnologiesがGoogleに問い合わせたところ、Googleからは、現在この問題に取り組んでおり、次期OSの「Android O」でこの問題を修正するとの回答があった。
セキュリティ企業Mimecastのサイバーセキュリティストラテジスト、マシュー・ガーディナー氏によれば、パッチをいつ公開するかは難しい判断となる場合もある。
「アプリケーションやOSの開発者が脆弱性にパッチを当てる際に常に直面する問題だ。すぐにパッチを公開すれば、システムの安定性を損なうことになりかねない。だがパッチの公開が遅ければ、サイバー犯罪者によって脆弱性がさらに悪用されることになりかねない。難しい判断だ。大半の開発チームが日々苦労して取り組んでいる問題でもある」とガーディナー氏は語る。
アーセン氏は、Android Oアップデートを入手しないであろう人たちのことを懸念している。ただしクリックジャッキング攻撃から身を守る方法は他にもある。
「修正がAndroid Oでしか提供されないとなると、セキュリティの懸念が浮上する。多くのAndroidユーザーは脆弱なまま放置されることになるだろう。ただし、悪意あるアプリケーションを検出できるセキュリティソフトウェアをインストールしておくことは、画面オーバーレイ機能を悪用するアプリケーションをうっかりインストールするリスクを最小限に抑える方法として有効だ。サードパーティーのマーケットプレースからアプリケーションをダウンロードしたとしてもだ」と同氏は語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー