電気、水道、ガスなど
公益事業のビッグデータ分析がリアルタイムになると得られる5大メリット(2/3 ページ)
2.カスタマーエクスペリエンスの向上
IoT設備、スマートグリッド、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition:監視制御とデータ収集を行うセンサーデバイス)から取得した情報に顧客データを組み合わせることで、顧客の電気、ガス、水道などの利用に関する重要な洞察を得られる。公益事業会社は、消費パターンを中心としたインテリジェンスシステムの構築で、利用状況に関する洞察を通じて顧客を支援できる。それにより、顧客の利用行動に影響を与えられる可能性がある。
顧客の利用行動をあらゆる観点から確認できるようにマイクロレベルで区分することは、顧客の利用を最適化する最良の方法を編み出すのに役立つ。こうして、公益事業会社は顧客に合わせた利便性を提供するコスト効率の高い計画を実現することが可能になる。その結果、顧客利益と顧客生涯価値が向上し、顧客離れが減少する。
公益事業会社では、顧客にセルフサービスインテリジェンス機能も提供できるようになる。こうした機能では、電気、ガス、水道などの利用状況、消費パターン、過去の利用状況、請求、支払い、異常な利用などを顧客が自ら確認して管理できる。
参考になる例として、設備データの分析コンサルタントで構成されるチームが、BI機能を大手水道会社に導入した方法を確認することを勧めたい。その実例では、BI機能の導入によって、節水を実現するための道を開くと同時に、一線を画した顧客サービスを提供している。
3.業務効率の改善
リアルタイムBIソリューションには対話型のプロセスを用意している。こうしたプロセスを利用して、公益事業会社は業務データを積極的に確認して分析できる。BIダッシュボードでは、メーター検針から分単位での稼働時間まであらゆるデータが監視可能だ。また、過去のデータと比較した設備のパフォーマンスを視覚的に分かりやすい形で表示し、リアルタイムのデータにアクセスして、即座に対応することもできるので、適切な決断を適宜下せる。さらに、イベントが発生する限り、業務効率を改善する機会を見つけるのにも役立つ。
BIダッシュボードでは、包括的なパフォーマンスレポートも生成する。これを利用すれば、特定の主要業績評価指標(KPI)に基づいた最適な行動計画を公益事業会社で策定しやすくなる。設備の総合パフォーマンスも定期的にリアルタイムで表示され、毎年、毎月、毎週、毎日、毎時での表示が可能だ。これらのBI機能を通じて、設備のパフォーマンスを自動評価することで最適化を促し、リスクと運用コストを削減して、ビジネスの対応力を強化できる。
4.動的な予測と負荷管理
BIは、パターンを特定し、傾向を突き止め、予測可能な動きを把握するためのモデリングプラットフォームとして機能する。その目的は全体的な効率の向上だ。電気、ガス、水道などの需要をリアルタイムで正確に予測することは、供給と需要に関する業務への対応を適切なタイミングで首尾よく実行するためには重要になる。
公益事業会社では、消費、利用状況、供給、気象の制約に関するリアルタイムデータや履歴データを活用して、複雑な分析を実行しなければならない。こうした分析が、設備の故障とパフォーマンスに対する信頼性の高い予測の実現に向け、KPIとパターンを特定するのに役立つ。また、配管網や送電網のパフォーマンスとその状態との相関関係を特定して、メンテナンスに活用することも可能だ。
BIソリューションと既存の自動化プロセスを統合することでワークフローが改善され、設備故障の回避を促せる。その結果、設備の寿命が伸び、稼働時間が改善する。予防策的なメンテナンス、サービスの品質、供給停止の管理についてより適切な意思決定を行うには、すぐに使える洞察、対処法、展望を得ることが欠かせない。インテリジェンスシステムを構築するのに最も効率的な方法は、IoTとデータ分析パートナーの専門知識をうまく利用して、Microsoftの「Azure IoT Suite」と「Cortana Intelligence Suite」を活用することだ。これらのサービスには、データを合理的な行動へと変える強力な機能が用意されている。
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