ThinkPadとYogaの良いとこ取り
徹底レビュー:2-in-1でも“あのThinkPad” 「ThinkPad Yoga 370」は万能か(2/3 ページ)
キーボードとタッチパッド
キーボードは、ThinkPad Yogaシリーズを象徴するいつも通りのキーボードだ。ヒンジの角度が180度を超えるとキーボードフレームがせり上がり、キーボードの段差をなくすとともにキーボード入力をロックする「Lift'n 'Lock(リフトンロック)」という機構を採用している。正方形で光沢がある黒いキーは、端が丸みを帯び、指にフィットして押しやすくなっている。キーストロークはこのサイズのノートPCとしてはしっかりとしていて、キーからの反発が安定しているため、リズミカルに心地よくタイピングできる。当然のことだが、「TrackPoint」(ポインティングデバイス)がなければ、ThinkPadシリーズのキーボードとは言えない。この赤いノブはBキーの真上にあり、快適に操作できる。タッチパッドの真上にはマウスボタンが3つあり、TrackPointと組み合わせて使用できる。
タッチパッドはスペースキーの下にちょうど良いサイズ感で配置されている。タッチパッドは滑らかなゴム製で、抵抗なく指が滑るため、緻密な操作が可能になる。ELANドライバーを装備するタッチバッドは、スワイプ、クリック、複数の指によるジェスチャを確実に記録する。
パフォーマンス
ThinkPad Yoga 370は、Intelの第7世代「Core i5-7200U」CPU(3.1GHz)、「Intel HD Graphics 620」、8GBのDDR4(ダイナミックラムの一種)、256GBのPCIe SSD(マザーボードに直接接続して使う高速なSSD規格)を装備し、堅実なパフォーマンスを発揮する。テストしたモデルの価格は1327ドル(2017年09月21日現在。ただし、米国販売モデル)と決して安くはないが、スペックを比較するには妥当な価格設定といえる。
プロセッサやメモリなどはカスタマイズできる。このため4GB DDRと128GB SSD SATA 3を搭載するベーシックモデルを選択し、コストを削ることもできる。だが、パフォーマンスが大きく劣るため、著者はお勧めしない。
ベンチマークテストの結果が示すように、ThinkPad Yoga 370のパフォーマンスは、タスクの大半を快適に処理できる最先端のパフォーマンスを発揮する。マルチタスクにも十分対処できる。テストでは、Googleの「Google Chrome」でタブを10個開き、バックグラウンドでHD動画のストリーミングを行い、さらにSpotifyの音楽を流したが、問題はなかった。SSDは、市場最速のPCIeドライブではないが、それでも読み書き速度が向上しているため、プログラムやファイルを遅滞なく即座に読み込むことができる。
生産性を重視するデバイスの大半と同様に、ThinkPad Yoga 370の唯一の弱点はグラフィックスのパフォーマンスだ。統合型グラフィックスは、基本的なHD動画の編集や、グラフィックス要件が低いゲームのプレイには十分対応できる。だが、グラフィックス要件が厳しいタスクを処理するのは難しい。
本稿のレビューに使用したThinkPad Yoga 370のスペックは以下の通りだ。
| OS | Windows 10 |
|---|---|
| ディスプレイ | 13.3型のフルHD(1920×1080)IPS、タッチ対応 |
| CPU | Intel Core i5-7200U 2.5GHz |
| グラフィックスコア | Intel HD Graphics 620 |
| システムメモリ | DDR4 8GB |
| データストレージ | PCIe SSD 256GB |
| Bluetooth | v4.1 |
| 本体サイズ | 313.5(幅)×222.2(奥行き)×18.2(高さ) |
| 重量 | 約1.38キロ |
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