「Siri」やコントロールセンターを強化
iPhone Xだけではない 新旧iPhoneの利便性を向上させる「iOS 11」注目機能(2/3 ページ)
通知センターとロック画面
これまで、通知センターとロック画面は機能が重複していた。iOS 11では、画面上部から下に引っ張るとロック画面が表示されるようになっている。独立した通知センターはなくなっている。ロック画面は基本的に変わっておらず、画面を右にスワイプするとウィジェットのページが表示される。
これは歓迎すべき変化といえる。通知センターとロック画面は、操作が若干異なるだけで、ほとんど同じことを行っていた。これは優れたインタフェース設計とはいえない。
運転中の通知を停止
運転中に着信したSMSをついつい確認してしまうという場合は、「運転中の通知を停止」設定がある。この設定により、運転中は全ての通知が一時的に中止される。SMSが着信すると、現在対応できないことが自動応答を通じて送信者に伝えられる。後者の機能については、無効にしたりカスタマイズしたりしたいところだが、iOS 11ではまだ対応していない。
助手席に座っていて、運転していないときはこの機能を完全にオフにできる。
ファイル
iOSでは、iPhoneやiPadのユーザーがアクセスできるファイルシステムがないことに、不満の声が数多く寄せられている。これは、iOSでは柔軟性よりもシンプルさが優先されるためだ。Appleによると、ユーザーがファイルの置き場所を間違えないように、ファイルはその利用先に保存されるという。だが、iOS 11でようやく、ファイルシステムの役割を果たす可能性のある機能が用意された。少なくとも、その役目の一端は担うだろう。
新しいファイルアプリは、以前の「iCloud Drive」アプリに代わるものだ。ファイルアプリでは、iCloud Driveのコンテンツをユーザーが自由に整理できるようになる。例えば、以前ならAppleの「Pages」のドキュメントは、全て「Pages」という名前の1つのフォルダに保存しなければならなかった。だが、そのような時代はもう終わった。
ファイルアプリでは、競合他社のオンラインストレージシステムのコンテンツにもアクセスできる。具体的には、Microsoftの「OneDrive」、Dropboxの「Dropbox」、Googleの「Googleドライブ」などを利用できる。ただし、iPhoneやiPad上に直接保存されているファイルにはまだアクセスできない。
この新機能のメリットを最も大きく受けるのはiPadユーザーだろう。iPadユーザーは、iPadをノートPCとして頻繁に使用するため、多種多様なファイルを使って作業する必要がある。
メモ、マップ、App Store、Podcast
iOS 11ではiPhoneに付属するほぼ全てのアプリが調整されている。だが、その中に他のアプリによりも際立った変更が加えられているものがある。
メモアプリは何年にもわたって少しずつ強化されてきた。そして、最新バージョンではメモへの表の挿入がサポートされる。また、手書き文字が認識され、検索できるようになったとされている。だが、この機能は本稿のテストでは全く適切に機能しなかった。Appleの「Spotlight」とメモアプリの検索エンジンは、メモに埋め込まれた手書き文字を見つけられなかったのだ。
そのため、メモアプリの変更の中で最も重要なのはドキュメントスキャナーということになる。この機能では、スキャンしたドキュメントをメモに埋め込んだり、PDFとしてエクスポートをしたりできる。スキャン後のドキュメントは書き込むことも可能だ。本稿のテストでは、この機能は申し分なく動作することが明らかになった。サードパーティー製のiOSアプリにも、iPhoneやiPadのカメラを使ってドキュメントをスキャンするものはある。だが、ドキュメントスキャナーはこうしたアプリほぼ全てに代わる可能性があるだろう。
2012年に初めてリリースされたマップアプリの船出は前途多難だった。だが、その後、Googleの「Googleマップ」など、トップクラスの地図アプリにも匹敵しそうなところまで来ている。最新バージョンのマップでは、ついに車線案内が搭載された。また、現在の制限速度も表示できる。ただし、スピード違反になっていても警告はされない。
iOS 11のApp Storeでは、ホーム画面に表示されるアプリアイコンのコレクションが減り、サードパーティー製アプリに関する特集記事が増えている。その記事の中では、さまざまな種類のアプリが取り上げられている。このホーム画面は、提供されている最高のオプションを紹介する場になっているのだろうか。それとも、別途掲載料が支払われた広告が表示されているだけなのか。本稿執筆時点ではそれは定かではない。
PodcastアプリはAppleとしては少し珍しいかたちでデザインが見直されている。同じコンテンツを複数の異なる方法で整理できるようになっているのだ。これにより、柔軟性が向上している。最近更新されたものや、シリーズごとにポッドキャストを表示できる。だがこれは、少し時間をかけて自分に最適な並べ方を見つけ出す必要があることも意味する。
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