Chromebookでできることの全部乗せ
高性能Chromebook「Google Pixelbook」は「Surface Pro」のライバル確定か
「Chromebook」は低価格で使い勝手の良いノートPCというイメージが定着しつつあった。しかしGoogleが発表した「Pixelbook」は、999ドルのハイエンド志向なモデルだ。
Googleの「Chrome OS」を搭載する「Chromebook」は、必要最低限だが性能は良いノートPCだ。大抵の場合、その価格は300ドル以下になる。数少ない例外として、Samsung Electronicsは、より高い性能の「Chromebook Plus」を450ドルで提供している。だが、Googleはそれら全てのChromebookを完全に圧倒する999ドルの「Pixelbook」を発表した。Pixelbookは、ハイエンド機能を詰め込んだ2-in-1ノートPCだ。
ノートPCとしてのPixelbook
標準のChromebookはIntelの「Celeron」か、場合によっては「Core M3」を搭載する。これに対し、Pixelbookははるかに高い性能のIntelの「Core i5」または「Core i7」を内蔵する。実際には、3つの構成がある。8GBのRAMと128GBのSSDを搭載するCore i5モデルが999ドル、このSSDの容量を256GBにアップグレードしたモデルは1199ドルで販売している。一方、唯一のCore i7モデルには16GBのRAMと512GBのNVMe SSDを搭載し、1649ドルで提供されている。
999ドルモデルのPixelbookは、2017年10月中に出荷する予定だ。だが、それ以外のPixelbookのモデルはいつ入手できるかまだ発表されていない。
ソフトウェア、ディスプレイ、デザイン
GoogleはPixelbookによってMicrosoftの「Surface Pro」に対抗しているのは明らかだ。主な相違点の1つはOSだ。それぞれChrome OSとMicrosoftの「Windows 10」が動いている。Chrome OSはクラウドベースで、「Googleドキュメント」「Googleスプレッドシート」「Googleスライド」から成るアプリケーションスイートが付属する。「Googleドライブ」も利用できる。さらに、「Android」アプリを「Google Play」からインストールでき、音声アシスタントの「Googleアシスタント」もサポートする。
Pixelbookに搭載された12.3型ディスプレイの解像度は2400×1600ピクセル、ピクセル密度は235ppiになる。このディスプレイは静電容量式タッチスクリーンで、Googleが99.99ドルで提供するオプションの「Pixelbook Pen」もサポートする。このPixelbook Penは2000段階の筆圧検知に対応する。認識角度は60度で、遅延は10ミリ秒しかない。
こうした全ての機能が、薄さわずか10.3ミリ、重さ1.1キロの筐体に収まっている。Pixelbookのヒンジは360度回転する。そのため、バックライト付きのキーボードとトラックパッドを180度回転させてディスプレイの裏側に収納できる。この仕組みにより、Pixelbookは2-in-1ノートPCとして提供されている。つまり、ノートPCとしてもタブレットとしても使用できる。
多くの超薄型ノートPCと同様、USB-C端子は2つだけだが、SDメモリカードスロットはない。正面カメラは720pの動画を60fpsで撮影できる。Googleによると、バッテリーは最大10時間持続し、15分充電するだけで2時間使用できるという。
Pixelbookの狙い
Microsoftが「Windows 8.1」を発表したとき、その目標は「Windows」を急成長中のタブレット市場に投入することにあった。だが、ノートPCメーカーは従来型の製品を作ることへの関心の方が強かった。そこで、Microsoftは2-in-1のSurface Proシリーズを導入した。それによって、Windowsでどのようなハードウェアを実現できるかを示したのである。数年を経て、Windowsの2-in-1は陰りの見えるノートPC市場の中で好調な存在になっている。
GoogleがPixelbookで同じ総合戦略を推し進めることはあり得る。1000ドルのChromebookが大ヒット製品になる可能性は低いだろう。だが、デバイスメーカーがより高い性能のChromebookの2-in-1を製造する火付け役となり、そうして生み出された製品がWindowsノートPCに対抗し、市場の優位性を実現する可能性はある。
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