「Acer Chromebook 15」を先取りレビュー
徹底レビュー: 3万円から買える15インチ「Chromebook」に“コスパ最強”の予感(1/2 ページ)
約300ドルからと安価ながらも、しっかりしたデザインと良好なパフォーマンスを備えた15.6インチの「Acer Chromebook 15」。安価な大画面Chromebookは、どこまで使えるのか?
台湾Acerの「Acer Chromebook 15」(国内未発売)は、大型サイズでどっしりとした存在感があり、しかも美しい。ほとんどのChromebookは、「スリムで軽い、出先で使う端末」といったコンセプトで作られている。だが、15.6インチのChromebook 15は、デスクトップ代替機として十分な大きさがある。
ホームユーザー向けのノートPCであるChromebook 15は、フルHDのIPS液晶ディスプレイを搭載し、米Intelのプロセッサ「Celeron」の第5世代を採用し、かなりのパフォーマンスを発揮する。価格は最小構成価格で249.99ドル(約3万円)、今回レビューした上位版でも349.99ドル(約4万3000円)とお買い得感がある。ただし、搭載OSである米Googleの「Chrome OS」が抱える限界のせいで、敬遠するユーザーもいるかもしれない。
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仕上がりとデザイン
Chromebook 15はプラスチックシャーシを採用する。鮮やかな天板に心地よい質感の織り目加工が施されており、画面を閉じて持ち運ぶときに滑りにくい。ヒンジ側から見て天板の左上隅に「chrome」のロゴがあり、その下の方に「acer」のロゴが配されている。
今回レビューしたChromebook 15のボディは、光沢がある白いプラスチック製だが、各キー間に少し間隔があるアイソレーションキーボードは黒く、周りの白との対比が際立つ。キーボードの両脇に白いスピーカーグリルが配置され、電源ボタンがキーボードの右上隅にうまく組み込まれている。
安価な端末としては珍しく、Chromebook 15にはしっかりした剛性感がある。ヒンジ部は適度な固さで、ディスプレイの開閉はスムーズだが、ぐらつきはない。ボディ底面は力をかけてもびくともせず、天板は押すとわずかにたわむが、ディスプレイには全く影響がない。
Chromebook 15のサイズは約384×245×24.1ミリで、重さは約2.0キロ。これは、15.6インチの端末に対する一般的なイメージにほぼ当てはまるが、必ずしも持ち運びやすくはない。重さが1.8キロ程度である14インチChromebookとはいい勝負だが、例えば東芝の13インチChromebookは1.3キロとかなり軽い。Chromebook 15が重いのは、大きな画面サイズを考えれば理解できる。だが、“どこでも持っていける”ノートPCとしてChromebookが欲しい人には、この端末は最良の選択肢ではないかもしれない。
ポート
Chromebook 15は、低価格端末としてはまずまずの接続性を提供する。左側面には左から電源コネクタ、フルサイズHDMIポート、USB 3.0ポート、マイク/ヘッドフォンジャックが並ぶ。右側面には右から盗難防止用のロックスロット、USB 2.0ポート、フルサイズSDカードリーダーが配置されている。イーサネットコネクタが搭載されていれば、なお良かっただろう。この端末はChromebookなので、全ての機能にアクセスするには、インターネットに常時接続している必要があるからだ。
ディスプレイとスピーカー
低価格端末の多くは生産コストを抑えるために、低解像度の安物のディスプレイを採用している。一方、今回レビューしたChromebook 15は15.6インチのフルHD(1920×1080)ディスプレイを搭載しているのはうれしい(最小構成では1366×768ピクセルのHD)。ディスプレイの輝度は228ニト(nt)で、大半のミッドレンジ端末をかなり下回っている。にもかかわらず、アンチグレア加工されており、視野角は広い。130度を超える角度から画面を見ても色合いは変わらず、画像が正常に見える。ただ、このディスプレイの画面はアンチグレア加工により光沢がないにもかかわらず、光の影響を多少受けやすい。強い光が直接当たると反射してしまい、色が飛んで見えた。
Chromebook 15のディスプレイは画像が鮮明で、文字も非常に読みやすく、Web閲覧にうってつけだ。その一方で、色の再現性にはばらつきがある。アクションRPG「ウィッチャー3 ワイルドハント」の予告編を見たところ、地平線の空の鮮やかな青や、大地に生い茂る草木の緑が見事に表現されていた。しかし、炎の強烈なオレンジ色の表現はうまくいっておらず、浅いぼやけた色に見えた。不満はさておき、Chromebook 15のディスプレイは、われわれが見てきたChromebookの中でも最高クラスだ。
Chromebook 15の魅力的な要素の1つがスピーカーである。キーボードの両脇という配置のおかげで、この端末は驚くほど力強い音を出す。そこそこの広さの部屋なら、音で満たすことがたやすくできる。低音が単調なのは確かだが、管弦楽曲を最大音量で再生しても目立った音割れもなく、クリアに再生できることに感心した。
キーボードとタッチパッド
Chromebook 15では上述の通りアイソレーションキーボードが採用されている。プラスチック製の正方形のキーは角が丸みを帯びており、滑らかな触り心地だ。キーストロークの深さはまずまずで、キーを押すとすぐに反発があり、押した感触が指に伝わる。打鍵感は必ずしも強くないが、一貫している。今回のレビューでChromebook 15では、素早くかつ正確にタイプしやすいことが分かった。安価な端末ではこれ以上は望めない。
スペースキーとその右隣の「alt」キーの下には、かなり大きなタッチパッドがある。このプラスチックパッドにボタンはないが、表面が滑らかで操作しやすい。パッド全体が大きなボタンのような機能を果たし、任意の場所をタップすると、左クリックしたことになる。タップ、スワイプ、マルチフィンガージェスチャーは全て、遅延なく極めて正確に認識される。
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