AirWatch、XenMobile、MaaS360などを紹介
徹底比較:「エンタープライズモビリティー管理」(EMM)主要6製品の特徴は?(1/2 ページ)
モバイルデバイス管理(MDM)ベンダー各社は、より包括的な「エンタープライズモビリティー管理」(EMM)へと事業をシフトさせている。主要なEMM製品の特徴を把握しておこう。
「モバイルデバイス管理」(MDM)市場は、より包括的で、セキュリティがより大きな役割を果たす「エンタープライズモビリティー管理」(EMM)市場と融合してきた。企業はセキュリティ関連ニーズのためにEMM製品を評価する際、モビリティー市場が絶えず変化していることを考慮する必要がある。一方EMMベンダー側は、モバイル業界が常に流動的ではあることを意識しながらも、EMMに対するこれまでの一般的な認識に沿って、顧客に対してセキュリティ面で充実した機能を提供する責任がある。
このことを踏まえ、われわれは本稿で、EMMのセキュリティの側面と、企業の導入判断を左右する主要な機能や特徴に焦点を当てる。市場で提供されている幅広いEMM製品を検討するに当たっては、企業は個別の製品について、ライセンス方式、利用モデル、セキュリティ機能を把握しなければならない。
以下では、MDM機能を提供するEMMベンダー6社の製品を見ていく。企業が各ベンダーの製品について、自社のニーズにどれだけ合うかを理解する助けになることを目指した。紹介するのは、以下の6製品だ。
- VMware AirWatch
- XenMobile
- BlackBerry Enterprise Mobility Suite
- IBM MaaS360 with Watson
- MobileIron
- Sophos Mobile
VMware AirWatch(VMware/AirWatch)
AirWatchはEMM市場のリーダーの1社だ。着々と新機能を追加し、EMMの可能性を広げている。
VMwareに買収された後、AirWatchは企業市場におけるVMwareの高いシェアを生かして顧客を増やし、経営を安定させた。AirWatch製品が「VMware AirWatch」としてVMwareの製品ラインに加わった後、提供が始まったのがデジタルワークスペース製品群「VMware Workspace ONE」だ。この製品群は、デバイスの種類によらずアプリケーションへの安全なアクセスを可能にするための、独立した複数のワークスペースを提供する。
VMware AirWatchは、各アプリケーションの企業内インフラへの安全な接続を実現する機能「VMware Tunnel」を備える。これは企業サイト内のデータに、セキュリティを損なうことなくアクセスする必要があるビジネスアプリケーションを使用する場合に便利だ。
導入形態はSaaS(Software as a Service)とオンプレミス、あるいはこの両方を組み合わせたハイブリッドの中から選択できる。顧客の業種や企業規模に応じて、さまざまなエディションやオプションを提供する。
VMware AirWatchはその他、BYOD(私物デバイスの業務利用)の採用企業で私物デバイスを利用するエンドユーザーが、自分のデバイス内で個人データとビジネスデータを分離するための機能「AirWatch Container」、きめ細かい制御が可能なセキュアブラウザ「VMware Browser」などを備える。リモート消去やOS管理などの一般的なMDM機能に加え、メールや他のアプリケーションの管理機能も利用できる。
XenMobile(Citrix Systems)
EMM市場で大手の一角を占めるCitrix Systems。同社のEMM製品「XenMobile」に含まれる各アプリケーションは、他のCitrix製品と連携して堅牢(けんろう)な管理を実現する。企業はXenMobileを他のCitrix製品と組み合わせて使うことで多くの恩恵を受けられる。ただしXenMobileは、単体でも豊富な機能を提供する。
XenMobileのMDM機能には例えば、きめ細かなセキュリティポリシーを作成する機能がある。企業はこれを使って、従業員の私物デバイスについても、会社支給デバイスと同レベルのガバナンスを確保できる。
他のEMM製品と同様に、XenMobileは複数のエンドユーザーで共有するデバイス(以下、共有デバイス)を構成できる。共有デバイスは、エンドユーザーに対する役割ベースのアクセス制御(RBAC)の適用やグループ化、ポリシーの適用などによって構成する。
エンドユーザーが隔離環境(サンドボックス)でアプリケーションを使用できる機能も備える。アプリケーション単位でVPN(仮想プライベートネットワーク)を構成する「マイクロVPN」機能によって、オンプレミスのデータとアプリケーションへの安全なアクセス手段も提供する。
BlackBerry Enterprise Mobility Suite(BlackBerry)
Good Technologyを買収したBlackBerryは、同社のEMM製品「BlackBerry Enterprise Mobility Suite」にGood Technologyのアプローチを取り入れた。Good Technologyはもともと金融業界に強いベンダーで、モバイルデバイスおよびデータのセキュリティが同社製品のセールスポイントだった。
BlackBerry Enterprise Mobility Suiteは、デバイスの保護と管理を実現する強力なMDMポリシーによってモバイルデバイスを管理する。一般的なEMMの機能に加えて幾つかの追加機能を備えており、それによってさらに魅力を増している。
安全なデータアクセスを実現する「モバイルコンテンツ管理」(MCM)機能に加え、サードパーティー製品との連携によって自然な操作性と安全性をエンドユーザーに提供するコラボレーションアプリケーションも提供する。
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