AirWatch、XenMobile、MaaS360などを紹介
徹底比較:「エンタープライズモビリティー管理」(EMM)主要6製品の特徴は?(2/2 ページ)
IBM MaaS360 with Watson(IBM)
IBMはEMM事業を一気に加速するために、Fiberlink Communicationsを買収してEMM製品の「MaaS360」を獲得した。買収後に名称を「IBM MobileFirst Protect」に変更された後、いったんMaaS360に戻され、現在では「IBM MaaS360 with Watson」と呼ばれている同製品(以下、MaaS360)は、全ての主要なセキュリティ機能を重点的に強化しており、他の分野でも改良を進めている。
買収前のMaaS360は、メールやカレンダーといったセキュアなオフィスツール群を提供するEMM製品としても知られていた。IBMはこうした機能の改良も継続している。最近では同社の人工知能(AI)技術である「IBM Watson」との連携により、セキュリティ、インシデントレスポンス、モバイルデバイス管理機能の強化を図っている。
MaaS360は、一般的なMDM機能による保護に加え、不審な挙動やモバイルマルウェアのモニタリングサービスも提供する。モニタリングコンソールにアラートや挙動を表示し、企業内のモバイルデバイスの効果的な集中管理を可能にしている。
今日の大部分のEMM製品と同様に、IBMはMaaS360をSaaSでも提供し、オンプレミスのシステムを減らしたい企業の要望に応えている。MaaS360のSaaSとオンプレミスのシステムとを接続する「Cloud Extender」も用意する。MaaS360はほとんどの主要なEMM製品と同様に、SaaSをはじめとする多様なライセンス方式を用意している。
MobileIron
MobileIronもEMM市場のトップベンダーの1つだと考えられている。絶えず変化するセキュリティや柔軟性の要求に対処すべく、イノベーションを継続している。MobileIronは他の多くのEMMベンダーと同様に、企業が手間を掛けずにモバイルセキュリティを迅速に実現できるSaaS版も提供している。
エンドユーザーがどこにいても、職務に必要なアプリケーションをシームレスかつ安全に利用できるようにする「モバイルアプリケーション管理」(MAM)機能も提供している。この機能はDLP(Data Loss Prevention)ポリシーを利用して、個人デバイスに取り込めるデータを制限できる。エンドユーザーが機密データを扱っている場合でも、IT管理者は安心だ。
MobileIronは、サードパーティーアプリケーションから社内リソースへの安全なアクセス手段も提供している。暗号化や無線LAN、VPNといった各項目のきめ細かな設定も可能だ。
Sophos Mobile(Sophos)
セキュリティ機能を重視するEMM製品が既に市場に出回っていることを考えると、セキュリティベンダーであるSophosがモバイルデバイスの保護に注目することは自然なことだ。同社の「Sophos Mobile」は包括的なEMM製品であり、セキュリティ、MDM、MAM、MCMなどの機能を1つにまとめている。
Sophos Mobileは他のEMM製品と同じく一般的なMDM機能を備えており、その中にはリモート消去やポリシー変更などを含む。サードパーティーアプリケーションの管理も可能だ。
暗号化された隔離環境を構築する「Sophos Container」を使用すれば、デバイス内の業務データと個人データを分離して保護できる。加えてAndroidデバイス向けにフィッシング対策やWebフィルタリング、マルウェア対策といったモバイルセキュリティ機能を提供する。
Sophos Mobileは、オンプレミスとクラウドの両方から選択可能だ。
EMM市場は急速に拡大しており、ベンダーは継続的に製品を改良し、ユーザー企業がアジリティ(敏しょう性)とセキュリティを維持できるよう支援している。モバイルセキュリティ分野では変化が止まる兆しはなく、現在はEMMから、モバイルデバイスに限らず幅広いクライアントデバイスを対象とした「統合エンドポイント管理」(UEM)への移行が徐々に始まりつつある。企業へのモバイルデバイスの浸透が進んでいることが背景にある。
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