価格だけでなく、採用技術も考慮が必要
モバイルデバイス管理(MDM)製品比較で役に立つ 確認すべき6つの質問(3/4 ページ)
MDMエージェントはコンテナレスか?コンテナ対応か?
検討中のモバイル管理、セキュリティ製品について、コンテナ化の概念に基づいているか、コンテナレスの理念を採用しているかを確認しておくことが重要だ。
コンテナ型では、全てのMDMデータをモバイルデバイスの専用エージェントコンテナ内にインストールする。この仕組みは、モバイルデバイスの中に金庫を作って、大事なデータを入れておくようなものだ。企業データはアプリ内に安全に保存され、流出や盗難の恐れはない。
一方、コンテナレス型の場合は、よりネイティブ(モバイルデバイスが本来持っている機能)に近い操作性をユーザーに提供できる。コンテナアプリを意識せずに、メールやファイル保存といった全ての作業ができるからだ。コンテナレス型のMDM製品では、例えば、ユーザーは自身のモバイルデバイスに既にインストールされているアプリを利用できる。一方、コンテナ型のMDM製品では、コンテナ内にインストールしたアプリしか利用できない。
コンテナ型とコンテナレス型それぞれに長所と短所がある。そのため、採用する概念を理解してから、MDMベンダーの調査に進むのが望ましい。
コンテナ型MDMを採用する場合、企業のデータとアプリは全て、モバイルシステムの他の部分から隔離されたアプリに保持される。また、即座に処分できるようになっているため、アプリを削除すれば、業務に関するデータがモバイルデバイスに残っていないと断言できる。これとは対照的に、コンテナレス型MDMはモバイルデバイスのネイティブな操作性が保たれるため、ユーザーにとってはありがたい。だが、企業データとアプリが私用データとアプリから分離(隔離)されていないため、セキュリティ担当者にとっては管理しづらくなる。
従業員にモバイルデバイスのシームレスな操作性を提供したい企業には、まずコンテナレス型MDMの検討をお勧めする。ただし、そのMDM製品には必要に応じてIT部門が企業のデータやアプリを確実に監視して削除できる機能がなければならない。管理者がシステムから全ての企業データを簡単にワイプ(削除)できないMDM製品の場合、機密情報が従業員から、つまりは企業から漏れる恐れがある。コンテナレス型MDMを利用する場合は、このリスクを慎重に検討する必要がある。
利用できるMDMプロファイルオプションは何か?
先述の機能面での質問に加えて、検討するMDM候補を調査する際に注目すべき重要なポイントは、プロファイルオプションだ。MDM製品のセキュリティ機能の調査では、企業データの保護だけでなく、モバイルデバイス自体の保護に必要な機能も全てそろっているかを確認する。
MDMベンダーと商談に入る前には、どのようなセキュリティ機能が必要か、どのようなセキュリティ機能を有効にするかについてのポリシーを書き出しておくのことを勧める。モバイルデバイスをどの程度ロックダウンする必要があるかが分かっていると、モバイル管理やセキュリティ製品を調達する際に的確な質問ができるためだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー