「Microsoft Teams」「Cisco Spark」とは別の道を選ぶ
Slackが「音声通話」「ビデオ通話」機能をあえて強化しない理由(2/2 ページ)
標準機能よりも他サービスとの連携を優先するSlack
現在のSlackは、基本的な音声通話機能やビデオ通話機能を搭載する。MicrosoftやCiscoなど競合ベンダー各社は通話機能を強化しようとしているが、Slackはそのために大きな投資をすることはないだろう、とヘンダーソン氏は言う。
Slackが音声通話やビデオ通話を自前で提供しても、専業ベンダーと同等の品質を実現することは難しいとヘンダーソン氏は指摘。「他サービスとの確実かつ緊密な連携を可能にすることを目指す」と話す。
ヘンダーソン氏によると、Slackは例えばタスク追跡機能やプロジェクト計画機能を開発するよりも、「Jira Software」「Zendesk」などの専業サービスとの連携に付加価値を加えることを考えている。
標準機能よりも連携を優先するのは「面白い賭けだ」と、調査会社IDCのアナリストであるウェイン・カーツマン氏は言う。たとえ市場の動向が将来的に変わることがあったとしても、他のサービスとの連携は賢明な動きだというのが、カーツマン氏の見方だ。
Slackのアプリストアには、Slackと連携可能なアプリが約1000種類ある。その点でSlackは競合に一歩先んじているが、競合も追い上げている。Microsoftが2018年1月に発表したMicrosoft Teams用アプリストアの提供は、こうした動きの1つだ。「Slackは自社の優位性を永遠に維持できるわけではないことを理解している」とカーツマン氏は言う。
「Slackが長期的な計画を立てていることは間違いない」とカーツマン氏は言い、その計画は「初めてSlackが人の働き方を変えたときと、同じくらいユニークな計画である可能性がある」と、同氏は指摘する。
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