最適な製品の選び方
チームコラボツール10製品を徹底比較 Slack、Microsoft Teamsを超えるのは?(1/2 ページ)
企業がチームコラボレーションツールを評価するときには、ツール導入の全プロセスを評価しなければならない。主要製品の機能を比較し、選択のポイントを解説する。
チームコラボレーションツールを導入するときには、幾つかの選択肢を検討しなければならない。その選択肢を絞り込むには、エンドユーザーがチームコラボレーションツールをどのように使うかを理解することが重要になる。多くのクラウドメッセージングサービスでは類似機能が提供されている。だが、各製品には他社製品より優位に立つために幾つか鍵となる差別化要素がある。
本稿では、特定のシナリオに最適なチームコラボレーションツールを紹介する。なお、本稿で取り上げるツールは、Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Chime」、Atlassianの「Atlassian Stride」、BroadSoftの「BroadSoft Team-One」、CA Technologiesの「CA Flowdock」、Cisco Systems(Cisco)の「Cisco Spark」、Googleの「Googleハングアウト」、Microsoftの「Microsoft Teams」、RingCentralの「RingCentral Glip」、Slackの「Slack」、Unifyの「Unify Circuit」だ。
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変化するビジネスコミュニケーション
完全に入れ替えるかスタンドアロンサービスか
既存の音声/ビデオによる通信アーキテクチャをユニファイドコミュニケーション(UC)プラットフォームと入れ替えたい場合は、Cisco Spark、Microsoft Teams、RingCentral Glipがお薦めの候補になるだろう。なお、UCの特徴は、チームコラボレーションツールを備えていることだ。
Cisco Sparkは2015年後半に誕生したプラットフォームで、「Cisco IP Phone」やビデオ会議のハードウェアなど、従来のUCハードウェアとも統合する。また、Ciscoの対話型タッチデバイス「Spark Board」などの新しい製品では、Cisco Sparkと完全に統合されたハイテクカンファレンスルームハードウェアをユーザーに提供している。このようなハードウェアは、他のベンダーではほとんど見られないものだ。
この分野におけるCiscoの主な競合相手はMicrosoftだろう。Microsoftは、2011年に買収した「Skype」を使って、音声、ビデオ、メッセージングの機能を備えたコラボレーションサービスを何年にも渡って提供している。だが、2017年、同社は「Skype for Business Online」を同社の新製品であるMicrosoft Teamsに徐々に置き換えていくことを発表している。
一から作られたMicrosoft Teamsは、クラウドベースの音声通話とビデオ通話を売りにしているが、メッセージング中心のアプリケーション向けのインタフェースを備えている。Microsoft Teamsは、まだ初期の発達段階にある製品だ。にもかかわらず、Microsoftが公開しているMicrosoft Teamsのロードマップは、Cisco Sparkの競合製品となるのにふさわしい高度なコラボレーションツールであふれている。
既存のコミュニケーションツールの完全な代替ツールとなる3つ目の選択肢は、RingCentral Glipだ。RingCentralに買収される以前、GlipはSlackと肩を並べる数少ないメッセージング中心のチームコラボレーションツールだった。だが、2015年にGlipを買収して以来、RingCentralはGlipを総合的なUCツールセットにすべく、同社が保有する音声、ビデオ、Web会議のテクノロジーを統合してきた。なお、Glipは中小企業向けのツールだ。
完全統合型のコラボレーションプラットフォームを必要としている企業もあれば、プロジェクト単位でコミュニケーションや整理を行えるチームコラボレーションツールを必要としている企業もある。後者に分類されるツールを探している場合は、Slack、Atlassian Stride、CA Flowdockを検討すると良いだろう。
多くの企業は、メッセージング中心のコラボレーションサービスの分野では、Slackが有力な製品だと考えている。2012年にリリースしたメッセージングプラットフォームの人気によって、Slackは桁外れの成長を遂げている。Slackはメッセージングプラットフォームの草分け的存在の1つだったことから、この分野で好調な市場占有率を維持している。
とはいうものの、「HipChat」の後継に当たるAtlassian Strideには、エンタープライズクラウドメッセージング市場で長い歴史がある。サードパーティー製品との統合やオプション機能という観点で見ると、Slackに及ばないが、Atlassian Strideには、合理的なデザインとシンプルな管理機能という強みがある。実用的なコラボレーションメッセージングプラットフォームが必要な場合は、Atlassian Strideが最適な選択肢になるだろう。
じっくり吟味すべきもう1つのチームコラボレーションツールは、CA Flowdockだ。ただし、CA Flowdockは、どちらかというとプロジェクトに重点を置いたチームコラボレーションツールを必要としている規模の大きな企業向けの選択肢といえるだろう。このような企業が必要としているツールの特徴としては、カスタマイズ可能なデータ保持ポリシーと稼働時間に関する厳しいサービスレベル契約を備え、ユーザーが管理しやすい堅ろうなネットワークに統合できることが挙げられる。
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