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昭和大学病院がeICUを導入、ICUの患者情報を遠隔地で一括管理
昭和大学病院と昭和大学江東豊洲病院が、フィリップスと研究開発した「遠隔集中治療患者管理プログラム(eICU)」を運用開始した。患者情報を遠隔地の支援センターに集約し、集中治療をサポートする。
昭和大学は2018年4月3日、昭和大学病院と昭和大学江東豊洲病院で「遠隔集中治療患者管理プログラム(eICU)」を運用開始した。eICUとは、集中治療室(ICU)患者の状態や検査結果などの情報を遠隔にある支援センターに集約し、集中治療をサポートするシステム。本システムの構築は、昭和大学とフィリップス・ジャパン共同の研究開発による。
昭和大学病院内に新設した「昭和大学Intensive Care支援センター」室には、医師、看護師、医療事務補助者を各1人ずつ配置し、昭和大学病院と昭和大学江東豊洲病院の2施設を合計して約50床分の患者をモニタリングする。モニタリングにはフィリップス・ジャパンのICU向けソフトウェア「eCareManager」を利用し、ICU患者のバイタルサイン、投薬、検査結果などを記録して、患者の健康状態を一括管理する。今回のeCareManager導入事例はアジア初となるが、このソフトウェアは欧米を中心に500以上の医療機関が導入しているという。
eCareManagerは人工知能(AI)を搭載している。入院患者の生体情報を、eCareManager内のビッグデータ(400万症例以上の患者情報)と照合することで、病室の中でも特に注視すべき患者や、患者のICU滞在日数を予測できる。昭和大学は、こうした分析結果を基に、ICUでの治療や滞在日数の適正化につなげる。
日本の集中医療を取り巻く現場では、複数の疾患や合併症を持つ高齢患者の増加、集中治療専門医の不足、病床の利用率のばらつきによる非効率的な運用などの課題があった。今後はIntensive Care支援センターで患者全員の健康状態を集約的に把握し、退院計画やケアプランの実施状況を確認することで、効率的な運用が期待できるという。昭和病院副院長兼eICU室長の大嶽浩司氏は、「専門医を増やすことは難しいが、eICUの導入で専門医不足による弊害を減らすことができる」と説明する。
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