Slack画面から離れなくても仕事ができる
Slack新機能「Actions」は外部アプリケーションを直接操作できる、その実力とは
Slackは、メッセージを見ながら他のアプリケーションを操作する機能を追加した。この機能はどのような点でメリットがあるのか?
Slackは、サードパーティー製のアプリを使用するための新しい方法を導入した。この機能を使用すれば、ユーザーはSlackアプリケーションの画面から離れることなく、メッセージから直接アプリケーションの操作が可能だ。
ビジネス向けアプリケーションとコラボレーションツールの連携は、主にメッセージング側にアプリケーション側のデータを取り込む仕組みとなっている。今後は作業によって例えばSlackアプリケーションを見たり、別のアプリケーションを開いたりといった行き来が不要になるという。
併せて読みたいお勧め記事
Slackに負けない 競合チャットツール
- GoogleのSlack競合チャットツール「Hangouts Chat」は“本家”に勝てるのか
- 電子メールも進化する 続々登場するSlack対抗機能とは
- 「Slack」から「Microsoft Teams」に乗り換えて幸せになれる人、なれない人の違い
急増するSlackユーザー、その理由は?
Slackアプリケーションはこれまでもユーザーが外部に情報発信する仕組みを持っていたが、現在は、これまでとは別の方向にも情報を送信することができる。例えば新しい機能を使用すれば、ユーザーはSlackアプリケーションのメッセージをクリックするだけで、問い合わせ管理システム「Zendesk」のサポートチケットを作成したり修正したりできる。
この機能はアクション(Actions)と呼ばれる。Slackはこの新機能を発表するに当たって、JiraやAsana、Bitbucket、Zendesk、HubSpotを含むクラウドソフトウェアベンダー数社と提携した。Slackは開発者向けにActionsを利用するために必要なコードを公開している。
調査会社Constellation Researchのプリンシパルアナリストであるアラン・レポフスキー氏は、Slackアプリケーションや「Microsoft Teams」「Cisco Webex Teams」などのチームコラボレーションアプリが長期的に顧客を確保するには、メッセージングに注力する以外にもすべきことがたくさんあると語る。
「Slackアプリケーションの新しい機能は、メッセージングの流れに全ての業務を統合させることができる素晴らしい方法だ。この機能があればSlackで会話をしつつ、スムーズに実際の作業に移ることができる」(レポフスキー氏)
Slackは、サンフランシスコで第一回開発者会議(デベロッパーカンファレンス)を開催した。そこで同社は、Slackアプリケーションを改善する製品を開発しているスタートアップに投資するSlack Fundが、さらにAptlyやClara、Learnmetrics、PullRequest、Zylo、Epistemaといった企業にも投資済みである、と発表した。
Slackは統合の優位性を維持しようとしている
Slackは、新しい開発者ツールの試作版「Block Kit」をお披露目した。2018年後半にリリース予定のBlock Kitは、相互利用可能なカレンダーやドロップダウンメニュー、ToDoリストのテンプレートを備えている。
また、同社は、大企業のIT管理者がアプリケーションをより簡単にデプロイ(配布)できるようにすると発表した。Slackアプリケーションの大企業向けサービス「Enterprise Grid」を利用すれば、企業全体で横断的にSlackへのアプリケーションへの連携を実施したり、管理したりできるようになるという。これまでのようにワークスペースごとにデプロイ管理をする必要がなくなる。
Slackアプリケーションの有料会員7万人のうち、約90%以上が毎週、何かしらのサードパーティー製のアプリケーションを利用している、と同社は発表している。それらの顧客の大半が独自にSlackアプリケーションへの連携を行っており、毎週約1万5000のアプリケーションが連携されているという。
Slackアプリケーションは1500のアプリが連携可能であり、これは現在市場に出ているどのチームコラボレーションアプリよりもずっと多くサードパーティー製ビジネスツールを連携できる、ということだ。Slackは複雑なネイティブ機能を追加するよりも、連携をさらに便利にすることに注力した。
ユニファイドコミュニケーションのライバル企業であるMicrosoftやCisco Systemsなどはチームコラボレーション製品に対してSlackとはわずかに異なる販売戦略をとっている。Microsoftは、Microsoft Teamsと「Office 365」の密な連携を強調し、Cisco Systemsは、Web会議プラットフォームである「Cisco WebEx」を土台にしてチームコラボレーションアプリを再構築した。
「アプリケーション連携が容易で、使い勝手が良くなれば、顧客はより多くの作業をSlackの中で完結させるようになるだろう」と調査会社Nemertes Researchのアナリストであるアーウィン・レイザー氏は語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー