2018年03月06日 05時00分 公開
特集/連載

多くのスタートアップが開発電子メールも進化する 続々登場するSlack対抗機能とは

メッセージングアプリを使ったコラボレーションが注目される中、依然として大多数の企業が使っている電子メールを進化させようという動きもある。スタートアップが開発する新アプリとは。

[Jonathan Dame,TechTarget]

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Front《クリックで拡大》

 企業の間に、個人ではなくチームを中心としたコラボレーション用アプリケーションの導入を急ぐ動きがある。それは、出来事を時系列ではなくタスクによって整理するユーザーインタフェース(UI)を持つアプリだ。「Cisco Spark」や「Slack」のようなコラボレーションアプリは有用である一方で、他のベンダーは昔ながらの電子メールを、より企業のニーズを満たすようにするアプリやツールの開発に取り組んでいる。

 サンフランシスコを拠点とするFrontAppは、社外の電子メールと社内コラボレーションアプリとのギャップを埋めようとしているスタートアップ(創業間もない企業)の1社だ。同社が提供する共有受信トレイアプリの「Front」は、「全員に返信」「転送」「CC」などのメール機能を使用することなく、チーム間でメッセージをやりとりすることができる。

 Frontは、顧客対応が求められるセールスチームやコンタクトセンターチームにとって有用だ。「全ての企業が持つ電子メールを軽量で簡単にするという改革を実現した」とFrontAppのマーケティング責任者であるケイコ・トクダ氏は述べる。

 同じようにRedkixも、職場での電子メールの使用方法を再定義しようとしている。同社のアプリはSlackに似たチームメッセージング機能を提供するが、社外の受信者とコミュニケーションをするときは自動的にチャットを電子メールに変換する。

 「Redkixは電子メールとソーシャルネットワーキングの世界を融合させる、という素晴らしい仕事を達成した」と調査会社Constellation Researchのプリンシパルアナリストであるアラン・レポフスキー氏は述べる。「この2つの世界を橋渡しすることは、重要なステップであり、大きな課題である。コラボレーションアプリが常に直面する問題だ」

 FrontAppは先日、ベンチャーキャピタルSequoia Capitalが実施したシリーズB(成長段階)の投資ラウンドで6600万ドルを調達したと発表した。FrontAppの資金調達結果は、シリコンバレーの投資家たちが「電子メールは企業にとって不可欠なツールである」と認識していることを示唆している、とレポフスキー氏は語る。

 チームメッセージングベンダーが相次いで競合製品を繰り出すにもかかわらず、依然、電子メールはビジネスの至る所で利用されている。Adobe Systemsが2017年に発表した電子メールの利用動向調査レポートでは、80%の回答者が同僚とのコミュニケーションに電子メールを定期的に使用し、一方でインスタントメッセージを頻繁に使用している回答者はわずか37%であった。

チーム向けに設計された電子メール

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