2億5000万台以上が既に適用
Windows 10 April 2018 UpdateはAI活用でトラブル減少 その仕組みは?
Windows Updateの問題はWindows 10においても変わらず続いている。MicrosoftはAI(人工知能)を活用することでトラブル削減を狙っているようだ。
Microsoftの「Windows ブログ」に掲載された2018年6月14日付の記事は注目すべきものだった。執筆者は同社でWindowsのサービスと配信を担当するプログラム管理ディレクター、ジョン・ケーブル氏だ。この記事によると、同社ではアップデートやアップグレードの適用対象端末をテレメトリー(遠隔地データを収集)で判別しているという。
さまざまな分野に投入されるAI(人工知能)技術
無視できないWindows 10のアップデート問題
ケーブル氏はこの記事で「私たちのAIを使った取り組みでは、フィードバックデータを使ってアップデートに適した端末を迅速に選別し、そのような端末に早期に2018年4月のアップデート(April 2018 Update)を提供する。信頼性の高いアップデートを目標にしており、安全かつ高速な配信をする」と述べる。これは、AIによるWindows 10アップデートの配信強化を指している。
AIによるWindows 10アップデート配信強化の効果
Microsoftは少しずつ、しかし着実に機械学習の活用を進めてきた。同社では、アップデートに対応可能な端末と、問題が起こり得る端末の分析にAIを活用している。ケーブル氏によると、この取り組みを始めたのは2017年の「Fall Creators Update」(バージョン1709)のパイロットプログラムからだという。開発中のバージョンを先行リリースする仕組み「Insider Preview」でアップデートに適した端末の特性を調べ、端末を特定する機械学習モデルを学習(トレーニング)したという。「AIモデルを使って特定した端末では、常に高い確率でアップデートが肯定的な結果につながり、ロールバックやアンインストール、信頼性の問題、ユーザーからのネガティブなフィードバックは少なかった」(ケーブル氏)。この結果はまさに同社が求めていたものであり、次の大型アップデート「April 2018 Update」(バージョン1803)でこの取り組みを拡充したのも同社の自信を裏付けるものだ。
有望な成果
ケーブル氏はこのアプローチの有効性を強調している。同氏によれば、バージョン1803のアップデートを使用する端末は2億5000万台を超えたという。
「これまでのWindows 10リリースと比べて満足度が向上し、既知の問題やサポートへの問い合わせ件数が減少した」(ケーブル氏)。
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